はつなのり【ハツナノリ】(食用作物)
登録番号 | 第4051号 | |
登録年月日 | 1994年 8月 22日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | はつなのり よみ:ハツナノリ | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 1998年 8月 23日 | |
品種登録者の名称 | 高知県 | |
品種登録者の住所 | 高知県高知市丸の内1丁目2番20号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 中村幸生 亀島雅史 宇賀博之 森田純行 野村庄二郎 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ナツヒカリ」に「新潟早生」を交配した雑種第1代を葯培養して得られた植物体から選抜,育成された固定品種であり,育成地(高知県南国市)における成熟期は極早生,短稈,穂数は多,玄米の品質が良く,高知県の中央平坦部地域に適する水稲,粳種である。 草型は穂数型,稈長は短,稈の細太はやや細,剛柔は中,止葉の直立の程度はやや垂,葉身の色は淡緑,葉鞘の色は緑である。穂長は中,穂数は多,粒着密度はやや疎,穂軸の抽出度は中である。穎色は黄白,ふ先色は黄白から黄,芒の有無と多少は稀である。玄米の形は中,大小はやや小,色沢は淡,千粒重は中,見かけの品質は上の中,光沢は良,腹白の多少は無,食味は上の中である。出穂期及び成熟期は極早生,穂発芽性は極難,耐倒伏性はやや強,脱粒性は難,収量はやや多である。穂いもち及び葉いもち圃場抵抗性は中である。 「フジヒカリ」と比較して,草型が穂数型であること,粒着密度が疎であること,玄米の色沢が淡いこと等で,「ナツヒカリ」と比較して,止葉が垂れること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,高知県農業試験場(南国市)において,昭和59年に「ナツヒカリ」に「新潟早生」を交配して,60年にその雑種第1代を葯培養して固定した系統の中から選抜,育成された固定品種である。62年から奨励品種決定調査,63年以降「高育24号」の系統名で生産力試験等の試験を行い,その特性を確認して育成を完了したものである。平成3 年は葯培養第7代である。 |
- はつなのりのページへのリンク