はつもち【ハツモチ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8361号 |
登録年月日 | 2000年 10月 4日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | はつもち よみ:ハツモチ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 星野次汪、吉川亮、伊藤誠治、八田浩一、中村俊樹、山守誠 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「関東107号」に「白火」を交配し,半数体育種法により育成された固定品種であり,育成地(岩手県盛岡市)における成熟期は早,耐倒伏性はやや強,穂発芽性が難,アミロース含量が極少のもち性品種である。叢性及び株の開閉は中である。稈長,稈の細太及び剛柔は中,ワックスの多少はやや多,葉色は中,葉鞘のワックスの多少はやや多,毛の有無・多少は無~極少,下垂度は中,フレッケンの有無・多少は少である。穂型は紡錘状,穂長及び粒着の粗密は中,穂の抽出度は長,ワックスの多少は中,芒の有無と多少はやや多,芒長はやや長,ふの色は淡黄である。粒の形は中,大小はやや小,色は赤褐,千粒重はやや小,原麦粒の見かけの品質は下の上である。うるち・もちの別はもち,播性の程度はⅢ,出穂期及び成熟期は早,耐倒伏性はやや強,穂発芽性は難,脱粒性は中,収量性は少である。粒の硬軟は硬,粒質は中間質,製粉歩留はやや低,ミリングスコアは低,60%粉粗蛋白質含有率は中,60%粉アミロース含量は極少,粉の白さ及び明るさは極低,色づきはやや高,吸水率は極高,最高粘度はやや小である。しま萎縮病抵抗性は強,赤かび病抵抗性,うどんこ病抵抗性及び赤さび病抵抗性は中である。「キタカミコムギ」と比較して,うるち・もちの別がもちであること,出穂期及び成熟期が早いこと,穂発芽性が難であること等で,「ナンブコムギ」と比較して,叢生が立つこと,芒が多く長いこと,うるち・もちの別がもちであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成5年に東北農業試験場(岩手県盛岡市)において,「関東107号」に「白火」を交配し,雑種第1代を胚培養により養成,その個体にトウモロコシ花粉を交配し,以後,半数体育種法により育成,6年にもち性の半数体倍加個体を選抜,7年に特性検定試験を行い,その特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「もち盛系C-D1478」であった。 |
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