はちのせ【ハチノセ】(工芸作物)
![]() |
登録番号 | 第4233号 |
登録年月日 | 1995年 1月 26日 | |
農林水産植物の種類 | 桑 | |
登録品種の名称及びその読み | はちのせ よみ:ハチノセ |
|
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 藤田晴彦 片瀬海司 内川長弥 矢崎利一 北浦澄 松島幹夫 片桐幸逸 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「一ノ瀬」に「魯八」を交配して育成された固定品種であり,さし木の発根力が良く,裏うどんこ病に強く,良質,多収の普通栽培及び密植栽培向きの品種である。 刈桑樹型は直立,冬芽の着き方は平行直立,冬芽の色は灰褐色,光沢は弱,副芽の多少は中である。葉の概形は卵形,欠刻数は4,大きさは中,鋸歯は円鋸歯,葉色は緑色,粗滑は平滑,横断面はV字状,葉の厚さは中である。枝条数は多,枝の揃いは中,側枝数は少,枝条の長さはやや短,太さは中,色は褐色,表面の粗滑は滑,枝の姿勢は直立,枝の曲直は真直,節間長は中である。花性は両性,雌花穂の多少は少である。樹勢は強,発芽の揃いは中,発芽の早晩は晩,再発芽力は強,さし木発根力は極良である。耐寒性及び耐倒伏性は強,胴枯病抵抗性はやや弱,縮葉細菌病抵抗性は中,萎縮病抵抗性はやや強,裏うどんこ病抵抗性は強である。各蚕期別収葉量は多,葉のこき取りは中,葉の硬化は極晩,飼料価値はかなり良,倍数性は2倍体である。 「一ノ瀬」と比較して,枝条の色が褐色であること,花性が両性であること,耐倒伏性が強いこと,葉の硬化が晩いこと,裏うどんこ病抵抗性が強いこと等で,「改良鼠返」と比較して,冬芽の色が灰褐色であること,葉の鋸歯が円鋸歯であること,側枝の数が少ないこと,枝の姿勢が直立であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,蚕糸試験場松本支場(長野県松本市)において,昭和47年に「一ノ瀬」に「魯八」を交配し,48~51年に個体選抜,52~59年に系統選抜を行って育成した固定品種である。60年から「中72-55」の系統名で特性検定試験試験及び系統適応性検定試験等の調査を行い,その特性を確認して育成を完了したものである。 |
- はちのせのページへのリンク