フォリオ版におけるグレイホークの諸神格
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「グレイホークの諸神格」の記事における「フォリオ版におけるグレイホークの諸神格」の解説
1980年、TSRはガイギャックスのホーム・キャンペーン世界を32ページのフォリオ―ワールド・オブ・グレイホーク ―として出版した(後の版と区別するため「フォリオ版」と呼ばれる)。しかしながら、ガイギャックスは彼のホーム・キャンペーンにおいてこの時点で使用していた神格に関するいかなる情報も、この本には記載しなかった。 フォリオ版をサポートするために、幾つかのアドベンチャー・モジュールが速やかに出版され、その内の1つ、C1 ザ・ヒドゥン・シュライン・オブ・タモアカン はワールド・オブ・グレイホーク・セッティングのために特にデザインされた最初の神格を特色としていた。このアドベンチャーは、フォリオ版には記載されていない、アメディオ・ジャングルに住む、アステカのような文化を持つオーマン人をプレイヤーに紹介するためにデザインされた。オーマンの諸神格―主にアステカの文化から引用された―はミクトランテクートリ、死、暗闇、殺人、あの世の神;テスカトリポカ、太陽、月、夜、陰謀、裏切り、稲妻の神;ケツァルコアトル、大気、鳥、蛇の神などである。しかしながら、ガイギャックスはグレイホークに関する彼の作品上でこれらの諸神格を受け入れることはなく、TSRもこの設定を使った更なる資料やアドベンチャーを出版することはなく、オーマン文化は実質的に「孤児」となった。オーマンの諸神格は、1999年にショーン・K・レイノルズのザ・スカーレット・ブラザーフッド と、2005年にリビング・グレイホーク ・キャンペーンのために出版された諸神格の詳細なリストにおいて再登場するまで、グレイホーク・キャンペーンセッティングのいかなる版にも掲載されなかった。 フォリオ版にはいかなるグレイホーク特有の神格も掲載されてはいなかったが、ワールド・オブ・グレイホーク ・セッティングを使用する多くのダンジョンマスターは、彼らのグレイホーク・キャンペーンのために、出版されたばかりのルールブックであるディーアティーズ・アンド・デミゴッズ から特定のセッティングに結び付けられていない諸神格を借用した。しかしながら、抜本的な解決は間近に迫っていた。1982年8月、ドラゴン誌 (64号)にて、ガイギャックスはディーアティーズ・アンド・デミゴッズ からの非人間の諸神格23柱をグレイホーク世界に適合させる方法の助言を提示し、それにはグレイホーク特有の最初の非人間神格であるラクシヴォート(ゴブリンに似た種族であるイクスヴァートの神)の解説が含まれた。数ヶ月後、ガイギャックスは長く非常に詳細な5部に渡る記事を、ドラゴン誌 の1982年11月号から1983年3月号(67~71号)で発表し、グレイホーク世界の人間達によって崇拝されている、特有の諸神格のパンテオンを概説した。彼独自のグレイホークの神格である聖カスバートとフォルタスの他に、ガイギャックスは更に17柱の神格を加えた。 善 中立 悪 聖カスバート(常識) セレスティアン(星々) ヘクストア(戦争) フォルタス(解決) ファラングン(旅) アイウーズ(圧制) ハイローニアス(騎士道) イスタス(運命) エリスヌル(虐殺) アローナ(深林) オーバド・ハイ(自然) インキャブロス(疫病) トライセリオン(自由) ボカブ(魔法) ネルル(死) ザギグ(ユーモア) オリダマラ(音楽) ラリシャズ(狂気) ワストリ(偏屈) ガイギャックスはまた、当時出版されたばかりのルールブックであるディーアティーズ・アンド・デミゴッズ で設定された神格の階級を用いた:上級神 、中級神 、下級神 、半神 である(後に、彼は半神の下に2つの階級、準神 と英雄神 を加えた)。このキャンペーンセッティングの後の版ではこれらの諸神格の大半が人間の特定人種によって崇拝されるよう割り当てられることになるが、この時点では彼らは一般にフラネスの全ての人間達に崇拝されている、と設定された。
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