ヒビノ (音響映像)とは? わかりやすく解説

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ヒビノ (音響映像)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 08:23 UTC 版)

ヒビノ株式会社
Hibino Corporation
ヒビノ株式会社看板(品川駅で掲示)
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 2469
2006年2月2日上場
本社所在地 日本
108-0075
東京都港区港南三丁目5番14号
設立 1964年(昭和39年)11月13日
(ヒビノ電気音響株式会社)
業種 サービス業
法人番号 8010401025232
事業内容 業務用音響・映像機器の販売・システム設計・施工
音響・映像機材のレンタル・オペレート業務
代表者 日比野 晃久(代表取締役社長
吉松 聡(代表取締役副社長
資本金 17億4,865万5千円
(2019年3月31日現在)
売上高 連結:339億1,005万6千円
単独:181億9,870万9千円
(2019年3月期)
総資産 連結:324億2,256万5千円
単独:249億5,623万円
(2019年3月31日現在)
従業員数 単体:523人 連結:1,128人
(2019年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 (有)ハイビーノ 30.1%
日比野 晃久 10.5%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 5.6%
(2019年3月31日現在)
主要子会社 グループ会社参照
外部リンク https://www.hibino.co.jp/
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ヒビノ株式会社 (Hibino Corporation) は、PAと関連事業の専門会社。プロ用音響機器映像機器の輸入販売、音響・映像システムの設計、LEDディスプレイの開発・製造・販売、コンサートイベント用映像機材・PA機材のレンタル及びオペレーション、ライブレコーディングを扱う。本社は東京都港区

概要

音響機器の輸入販売、映像製品の開発・製造・販売、PA(コンサート音響)及びコンサート・イベント映像の機材レンタルとオペレートサービスが主軸で、PAと映像事業、業務用音響機器専業企業、それぞれ国内最大の規模を擁する。

1956年に日比野宏明がテレビの販売と修理店として日比野電気を開業し、1964年に音響設備のヒビノ電気音響株式会社(現在の当社)を設立して業務用音響機器の販売を開始する。1970年の大阪万博ShureのPAシステムに出会い国内販売を開始する。高額に加えて操作に専門知識を要するため販売実績に結びつかなかったものの、使用希望の声は絶えなかった。1971年から販売に並行してPA機材レンタルと技術者オペレートを提供するPA事業を開始し、日本でPA事業の嚆矢となる。コンサート音響を手掛けるうちにコンサートに映像が必要な時代が訪れると考え、1984年に映像事業へ参入して1985年からイベントやコンサートの映像演出サービスを開始する。当初は日本でコンサートに映像は必要ないと需要は低かったが、1985年に日本で初めてコンサートに映像演出としてマルチビジョンを導入した。展示会や企業イベントで映像需要が拡大して映像事業が成長する。1988年にコーポレートアイデンティティを導入して社名をヒビノ、スローガンを音と映像のプレゼンテーターして企業ロゴを一新する。その後IT事業やポストプロダクション事業へ参入するがのちに撤退する。2002年に社長の日比野宏明は会長、息子の日比野晃久が社長となり、業務用映像機器の開発と製造事業に参入する。2003年に音響・映像・編集の技術者を派遣する人材派遣業を開始する。2006年2月にジャスダック証券取引所へ上場する。2006年にメディア・テクニカル、2007年にヘビームーン、2008年スチューダー・ジャパン−ブロードキャスト、それぞれを完全子会社とする。2010年にビクターアークスの株式を取得して戦略的に提携する。2013年にエィティスリーを完全子会社化してライブハウス事業とファーストエンジニアリングを完全子会社化して舞台用照明機器分野、2015年に日東紡音響エンジニアリングを完全子会社化して建築音響、それぞれへ参入し、音響、映像、音楽、ライブを軸に事業領域の拡充とものづくり事業の拡大を図る。

電気音響・販売施工事業

海外ブランド音響機器の輸入代理、国内音響機器の販売代理を扱う。おもにプロと業務用機器材を、放送局、音楽ホール、映画館、ライブハウス、商業施設などで音響システムを設計して施工するほか、PA会社やレンタル会社などへ販売する創業来の事業である。

コンサート・イベントサービス事業

コンサート・イベントサービス事業は、音響部門と映像部門がある。

音響部門はコンサートのPA(コンサート音響)を手掛ける。30チーム体制でドーム5会場の同時開催に対応する機材量とスタッフ数が特長で、ロック、ポップス系を中心に130以上のアーティストのコンサートをサポートする日本最大のPA会社である。

映像部門は大規模コンサート、展示会、式典、スポーツイベント、企業イベント、テレビ番組などで大型映像装置のレンタルとオペレートを提供する。LEDスクリーンやプロジェクターなどの映像機材を世界最大規模で有する。1987年に事業を本格始動して日本で初めてコンサートに映像演出としてマルチビジョンを導入した。音響部門と異なりコンサート以外にオリンピック、モーターショー、万博、株主総会、国際会議など多種多様な大型イベントを多数サポートする。コロナ禍では、LEDスクリーンとXR技術を掛け合わせた配信ならではの映像体験を提供した。2021年にLEDディスプレイの運用技術からバーチャルプロダクション技術インカメラVFXを確立し、国内の映像制作業界へ提供を始める。北野武監督の映画『みんな〜やってるか!』は、当社のスクリーンを使用してロゴマークに「ヒビノのスーパービジョン、どうしましょうか?」と映して、レンタル料金を100万円から5万円まで値切った。

映像製品の開発・製造・販売事業

LEDディスプレイの開発・製造・販売を行う。高輝度と高精細が特徴の自社ブランドChromaLED(クロマレッド)は日亜化学工業製、ファブレスで国内協力会社が製造する。街頭ビジョン、商業施設、テレビ局のほか国内外のレンタル会社に販売している。

その他事業

上記3事業外、新規事業など。

  • 子会社の主な輸入代理店ブランド(照明):Avolites、Capture、LeaderLight、Minuit Une、TheatreLight
  • 子会社が運営するライブハウス:ケネディハウス銀座、REAL DIVA'S

組織

  • ヒビノプロオーディオセールス Div.
  • ヒビノクロマテック Div.
  • ヒビノサウンド Div.
  • ヒビノビジュアル Div.
  • ヒビノGMC

本支社所在地

グループ会社

子会社(連結)

  • ヒビノインターサウンド株式会社(旧:株式会社ヘビームーン)
  • 株式会社エレクトリ
  • 株式会社テクノハウス
  • ヒビノスペーステック株式会社(旧:ヒビノアークス株式会社)
  • ヒビノイマジニアリング株式会社(旧:コバレント販売株式会社)
  • 日本音響エンジニアリング株式会社(旧:日東紡音響エンジニアリング株式会社)
  • 日本環境アメニティ株式会社(旧:日本板硝子環境アメニテイ株式会社)
  • ヒビノメディアテクニカル株式会社(旧:株式会社メディア・テクニカル)
  • 株式会社シグマ映像
  • ヒビノベスコ株式会社(旧:株式会社ベスコ)
  • ヒビノライティング株式会社(旧:株式会社ファーストエンジニアリング)
  • Sama Sound Inc.
  • Sama D&I Co., Ltd.
  • Sama CDS Inc.
  • Hibino Asia Pacific Limited
  • Hibino USA, Inc.
  • TLS PRODUCTIONS, INC.
  • H&X Technologies, Inc.
  • Hibino Asia Pacific (Shanghai) Limited
  • Hibino Europe B.V.

子会社(非連結)

  • 株式会社サンオー
  • 株式会社エィティスリー
  • ヒビノエンタテインメント株式会社
  • NOE Asia Pacific Company Limited

かつての子会社

  • Hibino Europe Limited(元子会社/2020年に清算)
  • スチューダー・ジャパン-ブロードキャスト株式会社(元子会社/2019年に吸収合併)
  • 株式会社メディアニクス(元孫会社/2016年に子会社が吸収合併)
  • アイテムプラス株式会社(元子会社/2009年に吸収合併)
  • ヒビノドットコム株式会社(元子会社/2004年に吸収合併)
  • ヒビノクロマテック株式会社(元子会社/2002年に事業統合)
  • Hibino Audio-Visual USA Inc.(元子会社/1997年に解散)

脚注・出典

  1. ^ 二井原実 自伝 真我Singer(2018年 リットーミュージック ISBN 978-4845632114)pp79

外部リンク




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