ニコマートFTシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:52 UTC 版)
「ニコンの銀塩一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「ニコマートFTシリーズ」の解説
ニコマートFT(Nikomat FT 、1965年(昭和40年)7月発売) - 前板とミラーボックスのダイキャストを一体化するなどユニット・アッセンブリーを多用するなどコストダウンに気を配りながらも品質面でも妥協をしない作りからヒットとなった。コパルスクエアSシャッター(カム軸がシャッター面と垂直に交わる設計)を採用した結果シャッターダイヤルがマウント基部に配置されているのも特徴。平均測光露出計内蔵。 ニコマートFS(Nikomat FS 、1965年(昭和40年)7月発売) - ニコマートFTから露出計とミラーアップ機構を省いたモデル。ニコマートシリーズ中で露出計がないのはこの機種だけである。発売から数十年が経つ現在ニコマートシリーズの露出計は故障している個体が多いため、修理できない箇所の少ないニコマートとして比較的高値で取引される。 ニコマートFTn(Nikomat FTn 、1967年(昭和42年)10月発売) - ニコマートシリーズでは初めて開放F値補正操作を取り入れ、絞り環を往復させるだけで開放F値の設定が完了する。またニコマートシリーズで初めて中央重点測光が取り入れられた。1971年(昭和46年)8月A型スクリーンを装備したモデルが追加された。 ニコマートFT2(Nikomat FT2 、1975年(昭和50年)3月) - ニコマートFTnの改良型で固定ホットシューの採用、シンクロソケットの単一化・タイムラグ自動調整、水銀電池から酸化銀電池への使用電池の変更がされている。生産はさほど多くないがニコマートFTnより現代的でストレスなく使える。 ニコマートFT3(Nikomat FT3 、1977年(昭和52年)3月発売) - ニコマートFT2をAi化したモデル。同年5月に後継のニコンFMが発売されたため生産はかなり少なかった。ニコマート最終機種であり、最初で最後のAi方式のニコマートとなった。販売台数は日本では白黒合わせて17000台。アメリカでは意外にも人気があったために11万台(NikkormatFT3)が実績である。
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