ナイル川とは? わかりやすく解説

ナイル‐がわ〔‐がは〕【ナイル川】


ナイル川(エジプト)


ナイル川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 06:36 UTC 版)

ナイル川(ナイルがわ、アラビア語: نَهْرُ النِّيلِ‎(nahr al-nīl(=nahr an-nīl), ナフル・アン=ニール/ナハル・アン=ニール)、英語: the Nileフランス語: le Nil)は、アフリカ大陸北東部を概ね北へと流れ地中海に注ぐ、アフリカ大陸で最長級の河川である。長さは6650 km、流域面積は2,870,000 km2に及ぶ。ナイル川の流域国は10か国である[1]


注釈

  1. ^ これ以前にもアスワン・ロウ・ダムが作られていたものの、それはダムよりも下流側の氾濫を完全に無くすほどの影響は出なかった。これに対して1970年に竣工したアスワン・ハイ・ダムは、完全にナイル川の増水を受け止めた。上流から運ばれてきた土砂は、ナセル湖に堆積してきた。なお、2009年には、さらに上流側のスーダン領内でメロウェダムが竣工し、ここにもダム湖が形成された。
  2. ^ アスワン・ロウ・ダムは、ダム湖の堆砂を放流する機能を備え、時々放流していた。
  3. ^ ファショダ事件での激戦地だったファショダは、その戦乱の記憶を消すべく、1904年にイギリスによってコドクと改名された。
  4. ^ ナセル湖の上流側に、メロウェダムだ完成したのは、2009年である。この濃い緑色であること、漁業が盛んであることに関する出典の「三推社出版部(編)『極地マニア!』 三推社・講談社 ISBN 4-06-102884-7」は、その発行日が2005年10月28日である点に注意。
  5. ^ 1929年当時は、スーダンをエジプトとイギリスとで共同統治していた。
  6. ^ 29年協定ともいう
  7. ^ 59年協定ともいう

出典

  1. ^ a b 日本人が知らない国際河川の水問題。ナイル川の不平等な水協定の背景にあった英国の思惑(橋本淳司) - 個人 - Yahoo!ニュース”. Yahoo Japan. 2023年4月25日閲覧。
  2. ^ 現代において主に「海」を意味するのに使われるアラビア語の名詞 بَحْر(baḥr, バフル/バハル)は、元々海水・淡水を問わず大きく深い水域を指す語。そのため大河川を نَهْر(nahr, ナフル/ナハル, 「川」の意)ではなく بَحْر(baḥr, バフル/バハル)と命名する慣習が元々存在した。
  3. ^ 二宮書店編集部 『Data Book of The WORLD (2012年版)』 p.301 二宮書店 2012年1月10日発行 ISBN 978-4-8176-0358-6
  4. ^ 水野一晴「自然」/ 吉田昌夫・白石壮一郎(編著)『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 pp.21-23
  5. ^ 二宮書店編集部 『Data Book of The WORLD (2012年版)』 p.282 二宮書店 2012年1月10日発行 ISBN 978-4-8176-0358-6
  6. ^ 『朝倉世界地理講座 アフリカI』初版、2007年4月10日(朝倉書店)p.197
  7. ^ http://www.aber.ac.uk/quaternary/tana/geology.htm
  8. ^ 石弘之 『キリマンジャロの雪が消えていく―アフリカ環境報告』 p.17 (岩波新書、2009)
  9. ^ イブン・バットゥータ(著) 前嶋 信次(訳)『三大陸周遊記』 p.316 角川書店、1961年6月28日初版発行
  10. ^ 吉田昌夫『世界現代史14 アフリカ現代II』山川出版社、1990年2月第2版。pp.32-33
  11. ^ アンヌ・ユゴン『アフリカ大陸探検史』p.59 創元社、1993年 ISBN 4422210793
  12. ^ 『アフリカを知る事典』p.309、平凡社、ISBN 4-582-12623-5 1989年2月6日 初版第1刷
  13. ^ 宮本正興・松田素二(編)『新書アフリカ史』第8版、2003年2月20日(講談社現代新書)p.308
  14. ^ 農林水産省/伝統的農業水利施設(エジプト ナイロメーター) 2012年10月20日閲覧
  15. ^ エジプト観光庁 アスワンのナイロメーター(水位計) 2012年10月20日閲覧
  16. ^ 加藤博 『ナイル 地域をつむぐ川』 刀水書房 2008年7月1日 初版第1刷  pp.42-48
  17. ^ V. Novokshshenov 『Laboratory studies of the stone masonry in the Old Aswan Dam』(Archived August 26, 2011, at the Wayback Machine.)、Materials and Structures 1993、Vol. 26、pp. 103-110
  18. ^ The First Aswan Dam”. University of Michigan. 2011年1月2日閲覧。[リンク切れ]
  19. ^ [1]
  20. ^ a b c d 三推社出版部(編)『極地マニア!』 p.66 三推社・講談社 2005年10月28日発行 ISBN 4-06-102884-7
  21. ^ 読売新聞朝刊2017年3月10日「ナイル上流 開発本格化/エジプト大統領 再選意識/発展遅れ テロの温床」
  22. ^ 『ビジュアルシリーズ世界再発見2 北アフリカ・アラビア半島』p.75 ベルテルスマン社、ミッチェル・ビーズリー社編 同朋舎出版 1992年5月20日第1版第1刷
  23. ^ 吉田昌夫 『世界現代史14 アフリカ現代史II──東アフリカ』p.108 山川出版社、1990年2月第2版。
  24. ^ Sudan’s Merowe requests to stop excavating reservoir area”. Sudan Tribune. 2018年6月14日閲覧。
  25. ^ Ancient Gold Center Discovered on the Nile”. National Geographic News. 2018年6月26日閲覧。
  26. ^ 三推社出版部(編)『極地マニア!』 p.58 三推社・講談社 2005年10月28日発行 ISBN 4-06-102884-7
  27. ^ 高橋裕 『地球の水が危ない』 p.49 岩波書店 2003年2月20日第1刷
  28. ^ ナイル川流域国間の水資源問題 | 水管理改善プロジェクト2(農民水利組織の能力向上) | 技術協力プロジェクト | 事業・プロジェクト (JICA) 2012年10月20日閲覧
  29. ^ ビル・マンリー(著) 古田実+牧人舎(訳)『地図で読む世界の歴史 古代エジプト』 p.43 浜島書店 1998年7月15日増補版第2刷
  30. ^ 田辺裕・島田周平・柴田匡平 『世界地理大百科事典2 アフリカ』 p.290、朝倉書店 1998年 ISBN 4254166621


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