ドイツ社会民主党への改名と党勢拡大とは? わかりやすく解説

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ドイツ社会民主党への改名と党勢拡大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 14:46 UTC 版)

ドイツ社会民主党」の記事における「ドイツ社会民主党への改名と党勢拡大」の解説

1890年9月社会主義者鎮圧法失効1890年10月12日から18日にかけてハレにおいて社会主義者鎮圧法失効後の最初党大会開催され、この党大会社会主義労働者党ドイツ社会民主党SPD)と党名変更した党指導部は2名の議長(Vorsizender)、2名の書記(Schriftführer)、1名の会計(Kassierer)、7名の監査(Kontrolleur)で構成され議長にはパウル・ジンガーとアルウィン・ゲーリッシュ(ドイツ語版)が就任。また『ゾツィアルデモクラート』紙を廃止し、『フォアヴェルツ』紙を再興し中央機関紙定めた1892年11月開催されベルリン党大会ではベーベルジンガー議長選出された。以降1910年マクデブルク党大会までこの2人議長選出され続けた1911年3月ジンガー死去したため、同年9月イェーナ大会でベーベルと共にフーゴー・ハーゼ議長選出された。ついで1913年8月ベーベル死去する同年9月イェーナ党大会ハーゼと共にフリードリヒ・エーベルト議長選出された。 社民党党員数1906年6月30日時点384327人だったが、1907年7月31日には53466人、1910年6月30日には7238人、1912年6月30日970112人、そして1914年3月31日には1085905人に達した社民党密接な関係を持っていた自由労働組合ドイツ語版)も1913年には組合員250万人突破している。自由労働組合社民党支持母体中でも随一存在だった。 1912年帝国議会選挙ドイツ語版)では社民党得票率34.8%を獲得して得票の上でも議席の上でも第1党となった国際的に第二インターナショナルにおける最大社会主義政党であり、第2インターナショナル加盟政党模範たる存在だった。無数の社会団体スポーツクラブ新聞などを保有して文化面での活動広げていった。しかし議院内閣制確立しなかった帝政ドイツにおいては議会第1党となって社民党はなお「隔離」された存在であり続け1890年以降帝政期通じて社民党員はいたるところで「祖国なき輩」として差別待遇を受け続けた。 また帝政ドイツでは帝国議会男子普通選挙であったものの、帝国加盟する邦国選挙制度プロイセン衆議院三等選挙権制度ドイツ語版)に代表されるように厳し制限選挙のもとにあったため、社民党邦国政治進出していくのは困難であったプロイセン衆議院には社民党1908年まで1議席持てずザクセン王国議会ドイツ語版)の衆議院においても1890年代こそ10議席程度保有していたものの、それ以降は1議席落ち込んでいる。帝国の上院にあたる連邦参議院ドイツ語版)は各邦国代表から成るが、最大大邦プロイセン絶大な影響力持ったため、プロイセン足場持てない社民党帝国政治レベルにおいても不利だった一方で男子普通選挙導入されていたバイエルン王国議会ドイツ語版)の衆議院ドイツ語版)(1906年導入)やヴュルテンベルク王国議会ドイツ語版)の衆議院(1906年導入)、バーデン大公国議会ドイツ語版)の衆議院(1904年導入)では社民党浸透した。これらの邦国では社民党リベラル政党連携することが多く後述する「修正主義」「社会改良主義」の拠点となった

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