デビューと『オレたちひょうきん族』
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「EPO」の記事における「デビューと『オレたちひょうきん族』」の解説
大貫妙子、竹内まりやをプロデュースした株式会社RVC(RCAレーベル)の音楽プロデューサーの宮田茂樹は、EPOデビューのいきさつについてこう語っている。1978年の冬、宮田はラジオ局の友人から「佐藤栄子」という都立高校の女子高校生を紹介され、電話で連絡を取り世田谷区三宿の喫茶店で会うと、彼女は「こんにちは、エポって呼んでください」と明るく元気に挨拶したという。彼女は「シュガー・ベイブが大好き」と宮田と2時間話し込み、宮田が「レコードを作りませんか」と持ちかけたところ、すでに東京女子体育大学への推薦入学が決まっているため制作の時間が取れないと言われたという。その後、宮田は彼女のデモテープを聴くうちにふと「ダウンタウン」という言葉が浮かび、デビュー・アルバムのA面1曲目をシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」、B面1曲目をペトゥラ・クラークの「DOWN TOWN」(作曲:トニー・ハッチ)にするというアイデアを思いつく。「世田谷生まれで世田谷育ちのエポは、ダウンタウン・ガールではないんですが、走り始めた妄想は止められません」と、宮田は当時を回顧している。 1980年3月21日、シュガー・ベイブのカバーシングル『DOWN TOWN』(作詞:伊藤銀次、作曲:山下達郎、編曲:林哲司・清水信之)でデビュー。EPO自身がシュガー・ベイブのファンだったことから、当時同じレコード会社所属だった山下達郎に直接依頼してカバーが実現した。 宮田が所属していたRCA邦楽部では「ポスト竹内まりや」としてEPOを売り出していたが、山下達郎の事務所関係者を通してフジテレビのスタッフから、1981年5月16日から放送開始のバラエティ番組『オレたちひょうきん族』のテーマソングとしてEPOの「DOWN TOWN」を使いたいと依頼され、同番組のエンディングテーマとして採用されることとなった。実際に番組で使用されたのは放送2回目以降である。続いてEPOの楽曲「土曜の夜はパラダイス」も同番組のエンディングテーマとして使用された。 『オレたちひょうきん族』は人気お笑い番組となり、それにより楽曲とEPOの知名度も急上昇した。その縁から、同番組でビートたけしが演じた「タケちゃんマン」コーナーのテーマ曲「THE TAKECHANマン(タケちゃんマンの歌)」の作曲も担当(佐藤エポ子名義、作詞:大岩賞介)。番組のアイキャッチも手掛けた。また同じフジテレビのお笑い番組『THE MANZAI』でも『ひょうきん族』のスタッフによりEPOの楽曲が採用されている。 タケちゃんマンの歌については「タケちゃんマン#テーマ曲」を参照 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}EPOは『オレたちひょうきん族』に出演したこともあったが、本人は当時この番組に出演することが精神的に苦痛だったことを後に明かしている。そのため同番組の「ひょうきんベストテン」では笑顔ではなく淡々と歌っていた。[要出典]
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