ディース・パテルとは? わかりやすく解説

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プルートー

(ディース・パテル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 02:25 UTC 版)

プルートーラテン語Plūtō)は、ローマ神話における冥界を司る[1]ギリシア神話ハーデースがローマ神話に取り入れられたものである[1]日本語では長母音記号を省略しプルト[2][3]プルート[4]プルトー[5]などともいう。

この名はギリシア語プルートーン[1]プルトン[2][3]Πλούτων, Plūtōn, 「富める者」の意)が転訛したもので、ハーデースの呼称の一つだった[1]。これをラテン語に訳したディース[3]またはディース・パテル (Dīs Pater) という名でも知られる[1]

本来はギリシア神話の神であるため、神話はほとんどがハーデースのものである。後に死の神オルクスや慰霊の神フェブルウスと同一視された[1]

他の分野での言及

冥王星 (Pluto) やプルトニウム (Plutonium) の語源である[4]。プルトニウムは、先に発見された放射性元素であるウランネプツニウムがそれぞれ、その名前がウーラヌスに由来する天王星ネプトゥーヌスに由来する海王星に因んで命名されたのを継承して、冥王星に因んで命名された。

ダンテの『神曲』「地獄篇」にも同名の神が登場する。

現代西洋占星術では冥王星の守護神とされる。

出典

  1. ^ a b c d e f 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年、190,215,220頁。
  2. ^ a b マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』大修館書店、1988年、402頁。
  3. ^ a b c 伊藤照夫、小学館、日本大百科全書(ニッポニカ)『ハデス』 - コトバンク
  4. ^ a b 桜井弘「少女が名づけた天体の名前に由来する元素はどれでしょう?~天体と元素の物語(8)~」『月刊うちゅう』2023年4月号(第469号)、大阪市立科学館。16-18頁。
  5. ^ 松村一男『世界の神々の事典 - 神・精霊・英雄の神話と伝説 - 』学研〈Books Esoterica 事典シリーズ 5〉、2004年、ISBN 978-4-05-603367-0、132頁。

関連項目

  • 死神
  • プロセルピナ
  • プルトニオン英語版 - プルートーに関連付けされた聖域。冥界への入り口ともされ、有毒なガスが立ち込める場所を聖域とする。



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