チャンプルーのバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 06:54 UTC 版)
「チャンプルー」の記事における「チャンプルーのバリエーション」の解説
チャンプルーは、主な材料の名を冠して「○○チャンプルー」と呼ばれることが多い。以下には、代表的なチャンプルーの名称と、それに使われる材料を記した。 ゴーヤーチャンプルー 最も有名なチャンプルー。この料理が広く知られるようになったことで、ゴーヤーが全国に普及した。 タマナーチャンプルー タマナー(玉菜)とはキャベツのことで、キャベツ中心のチャンプルーを指す。 マーミナーチャンプルー マーミナー(豆菜)とはモヤシのことで、モヤシ中心のチャンプルーを指す。 パパヤーチャンプルー 完熟して甘みの出る前の青いパパイヤを千切りにして、ポークやにんじんなどと炒める。豆腐は入れずにイリチーにすることが多い。 チキナーチャンプルー チキナー(漬菜)とは塩漬けにしたシマナー(島菜=カラシナ)のことで、これを中心に用いたチャンプルーを指す。 ナーベーラーチャンプルー ナーベーラーとはヘチマのことで、固くなる前の若いヘチマを豆腐やポークなどと炒める。水分が多く、蒸し煮状になるので、チャンプルーと呼ばずナーベーラーンブシーと呼ぶのが一般的である。 豆腐チャンプルー 非常に曖昧で重言とも取れる表現だが、「豆腐入り野菜炒め=チャンプルー」という認識が定着する前の沖縄では、豆腐の入った炒め物全般を総称してこう呼んでいた。現在の飲食店においては、豆腐を主役として野菜や肉類が少なめのもの、あるいはさまざまな材料を用いて主となる野菜が判然としないものを指すことが多い。多種類の野菜を用いるものは野菜チャンプルーとも呼ばれる。 フーチャンプルー フーとは麩のことで、沖縄県で常用される車麩を水で戻し卵液に浸したものを、野菜などとともに炒める。豆腐は使用しないため、フーイリチーと呼ばれることもある。 ソーミンチャンプルー ソーミンとは素麺のことで、固めに茹でた素麺をニラやネギなどの香味野菜、ポークやベーコン、トゥーナなどと一緒に油で炒めたものを言う。本来の名称はソーミンタシヤー、仕上がりの状態によってはソーミンプットゥルーとも呼ばれる。安価で保存性の高い乾麺類は前述の麩と同様に冷蔵庫のない時代の沖縄では大変重宝され、乾燥中華麺を用いた支那そばチャンプルーといったバリエーションもみられる。他地域における類似料理として、鹿児島県奄美群島の油そうめんがある。また、日本本土においても江戸時代の料理書『豆腐百珍』に「豆腐麺」という名前で豆腐と小松菜を具にしたものが紹介されている。
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