ダルムシュタットとベルリン・ドイツ・オペラの芸術総監督とは? わかりやすく解説

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ダルムシュタットとベルリン・ドイツ・オペラの芸術総監督

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 05:49 UTC 版)

ルドルフ・ゼルナー」の記事における「ダルムシュタットとベルリン・ドイツ・オペラの芸術総監督」の解説

1951年から1961年まで、ゼルナーはダルムシュタット州立劇場芸術監督務めた。ここで彼は1951年エルンスト・バルラハの『ラツェンブルク伯爵』を初演している。また、ダルムシュタットでは当初小規模な演劇学校を運営していた。1954年卒業生の進路がうまく決まらず国の補助金打ち切られたため、演劇学校は閉校せざるを得なくなった同年ベルリン国立劇場(現:ベルリン国立歌劇場)で『トロイラスとクレシダ』を、1959年にはルールフェスティヴァルで『嵐(テンペスト)』を監督した1958年にはダルムシュタットイヨネスコの『無給殺し屋』を初演し、ブルク劇場ではソフォクレスの『オイディプス王』(1960年)、『アンティゴネ』(1961年)、『エレクトラ』(1963年)を上演している。 当時ゼルナーは古典演劇代表的な監督と見なされていた。1960年代初頭にはオペラ演出転向1961年から1972年まで西ベルリンベルリン・ドイツ・オペラ総監督兼チーフ・ディレクター務めた1963年には東京の日劇場こけら落とし来日演奏陣の豪華ささることながら初日ベートーヴェン『フィデリオ』において、真っ暗な舞台からフロレスタンの悲痛な叫び聞こえ第一幕囚人群れがうごめき呻ぐゼルナーの演出は、日本聴衆価値観ひっくり返る衝撃与えた数々音楽誌等に高辻知義内垣啓一竹内昭一、渡辺護宮内嘉久などが続々記事寄せ、その余韻後々まで続いている。鈴木敬介渡独してゼルナーに師事するまでに至った1964年には、彫刻家ハインツ・スピルカーからブロンズ胸像授与された。 主な演出作品としては、ムソルグスキーボリス・ゴドゥノフ』(1971年ベルリン)、アリベルト・ライマン『メルシーヌ』世界初演1971年、シュヴェッツィンゲン音楽祭)、ベルクヴォツェック』(1971年ザルツブルク音楽祭)、モーツアルトイドメネオ』(1973年ザルツブルク音楽祭)、ゴットフリート・フォン・アイネム老婦人訪問』(1975年ミュンヘン国立劇場)、トーマス・ベルンハルト狩猟仲間』(1974年バーゼル劇場)などがある。 ゼルナーはテレビや映画にも関わっていた。1973年マクシミリアン・シェル監督ドイツ-スイス映画歩行者』ではゼルナーが主役タイトルロール)を演じシェル亡き息子役を演じた。 ゼルナーは1940年女優マヌエラ・ブルーンと結婚し1951年にイルゼ・ゼルナーと再婚した前妻との間に二人の子供がいる。 1990年5月8日バーデン=ヴュルテンベルク州ケーニヒスフェルト-ブルクベルクで死去84歳没。

※この「ダルムシュタットとベルリン・ドイツ・オペラの芸術総監督」の解説は、「ルドルフ・ゼルナー」の解説の一部です。
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