タキ11600形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/14 10:10 UTC 版)
「国鉄タム7000形貨車」の記事における「タキ11600形」の解説
タキ11600形は、プロピレングリコール専用の35t 積タンク車として1968年(昭和43年)7月3日に1両(コタキ11600)のみが新潟鐵工所にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 落成時の所有者は、安宅産業でありその常備駅は東京都の須賀駅であったが、1977年(昭和52年)10月1日に伊藤忠商事へ名義変更された。更に1981年(昭和56年)10月26日に日本陸運産業へ名義変更され、同時に常備駅が越中島駅へ移動している。 タンク体はステンレス鋼製のドーム無しタイプであり、積荷は吸湿性の強い特性を持っているため、乾燥筒(除湿装置)をタンク体上部に装備した。荷役方式はタンク上部にある液入管からの上入れ、吐出管からの下出し式である。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「93」(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。 1987年(昭和62年)4月に専用種別がエチレングリコールへと変更になり乾燥筒が撤去された。 車体色はステンレス地色であったが後に銀色塗装された。寸法関係は全長は11,600mm、全幅は2,476mm、全高は3,824mm、台車中心間距離は7,500mm、実容積は33.9m3、自重は15.3t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には車籍がJR貨物に継承されたが、2003年(平成15年)度に廃車となり同時に形式消滅となったが、現車は2001年頃に姿を消している。 末期は神栖駅構内に留置され休車状態が続いていた。
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