タキ11300形
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「国鉄タキ11200形貨車」の記事における「タキ11300形」の解説
タキ11300形は、リン酸専用の35t 積タンク車として1968年(昭和43年)8月3日に川崎車輛にて1両(コタキ11300)、同年8月31日に汽車製造にて1両(コタキ11301)がそれぞれ製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵80」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合3(小))が標記された。 所有者は、日本化学工業の1社のみでありその常備駅は、福島県の郡山駅であった。 2車の製造メーカーは異なるため、その両車の外観は大きく異なる。ドームの高低、補強環の有無が大きな識別点であった。荷役方式はマンホールからの上入れ、空気圧を使用した液出管からの上出し式である。 塗色は、ステンレス鋼地色(銀色)であり、全長は10,800mm、全幅は2,420mm、全高は3,647mm、台車中心間距離は7,000mm、自重は14.0t、換算両数は積車5.0、空車1.4、台車は12t車軸を使用したTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には2両全車の車籍がJR貨物に継承されたが、1997年2月の廃車と同時に形式消滅となった。
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