ソユーズ17号とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ソユーズ17号の意味・解説 

ソユーズ17号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/07 08:44 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ソユーズ17号
ミッションの情報
ミッション名 ソユーズ17号
質量 6800kg
乗員数 2
コールサイン Зенит
発射台 ガガーリン発射台[1]
打上げ日時 1975年1月11日 21:43:37 UTC
着陸または着水日時 1975年2月9日 11:03:22 UTC
ツェリノグラード北東110km
ミッション期間 29d/13:19:45
周回数 479
遠地点 249km
近地点 185km
公転周期 88.8分
軌道傾斜角 51.6°
年表
前回 次回
ソユーズ16号 ソユーズ18a号

ソユーズ17号ロシア語: Союз 17, Soyuz 17)はソビエト連邦1975年に行った有人宇宙飛行サリュート4号宇宙ステーションに初めて滞在した。フライト時間は29日で、1971年サリュート1号に滞在したソユーズ11号の乗員らによる23日というソ連の宇宙滞在記録を更新した。

搭乗員

支援搭乗員

予備搭乗員

ミッション情報

  • 重量: 6800kg
  • 近地点: 185km
  • 遠地点: 249km
  • 軌道傾斜角: 51.6°
  • 周期: 88.8 分

ミッション

サリュート4号は1974年12月26日に打ち上げられ、ゲオルギー・グレチコアレクセイ・グバレフを乗せたソユーズ17号は16日後の1975年1月10日に打ち上げられた[2]。1月12日、グバレフは手動でソユーズを宇宙ステーションにドッキングさせた。グバレフとグレチコが初めてステーションに入るとき、地上作業員からのメモを見つけた。そこにはこう書かれてあった。「足を拭けよ!」[2]

ソユーズ17号がドッキングした際、サリュート4号は350kmという今までとは異なる高い軌道を周回していた。サリュートの設計者であるコンスタンチン・フェオクチストフによればこれは推進剤の消費量を、低軌道のそれに比べ半分にするためだったという[3]

宇宙飛行士は1日15時間から20時間作業を行い、その中には30分間の運動が2回含まれていた[2]。活動内容はトラッキング船のための通信設備の試験やモルニア衛星を経由してミッションセンターとの連絡などであった[2]

ミッションの主要素は、1月16日からの太陽望遠鏡を使用した天体物理学だった[3]。望遠鏡のポインティングシステムが故障し、宇宙飛行士は後に望遠鏡のメインミラーが太陽光に直接露出されたことによって損なわれていたことを発見した。2月3日にミラーを修理した[2]

1月14日、ソユーズの換気システムが故障したため、サリュート4号から換気ホースが取り付けられた。

地上乗組員からの通信には新型のテレタイプ端末が使用され、作業中のサリュート乗組員がコンスタントに作業を中断されることはなくなった[3]

2月7日、宇宙飛行士はサリュート7号の電源を落とし始め、2日後にソユーズカプセルで地球に帰還した[3]

参考文献

  1. ^ Baikonur LC1”. Encyclopedia Astronautica. 2009年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月4日閲覧。
  2. ^ a b c d e Newkirk, Dennis (1990). Almanac of Soviet Manned Space Flight. Houston, Texas: Gulf Publishing Company. ISBN 0-87201-848-2. 
  3. ^ a b c d Clark, Phillip (1988). The Soviet Manned Space Program. New York: Orion Books, a division of Crown Publishers, Inc.. ISBN 0-517-56954-X. 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソユーズ17号」の関連用語

ソユーズ17号のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソユーズ17号のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのソユーズ17号 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS