スタイル・使用機材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 03:59 UTC 版)
「ジョニー・ラモーン」の記事における「スタイル・使用機材」の解説
後のUKパンクやスラッシュメタルに多大な影響を与えたダウン・ストローク一辺倒の高速バレーコード弾きが特徴であり、後期はオルタネイトピッキングを交えて更に高速化していった。この高速さは自身のテクニックの荒隠しだったとも言われ初期のギグは約24分で12曲以上を演奏していたと言われる(曰くやることをやって早く帰りたかったらしい)またソロらしいソロを一切弾かない(特に初期3部作)など技術に走ることなく(ステージ上では裏で待機する影武者に難所を弾かせていた事、更に4作目以降のレコーディングでは十分ギターが弾けるスタッフにソロ・パートを任せていたという話も)シンプル極まりない唯一無二のギター・スタイルを貫き通した。このようなお世辞にも技巧派とはいえないスタイルながら、今現在も評価を受けているのは、当時プログレ系、ハード・ロックの流行により高度な技術を必要としていたロックを簡素で明快な若者の音楽として取り戻し、世界中のロックキッズが音楽を始めるきっかけを与えたという功績が最大の理由とされる。 ギターはモズライトのギターを長年に渡り愛用していた。使用し続けた理由は初めて買ったギターがモズライトで、しかも安価だったためという単純なものである。1966年頃にごく少数生産された「The Ventures ModelⅡ」という、モズライトの中では廉価モデルに位置づけられるモデルで、トレモロ・ユニットを取り外してストップテールピースに交換、さらにフロントピックアップをセイモア・ダンカン製のミニハムバッカー(結線されておらずダミーだった説がある)に、リアピックアップをディマジオ製シングルコイルFS‐1に交換(同時にピックガードも作り直された模様)、ペグもGROVER製ロトマチック式に交換されている。ギターソロをほぼ演奏せず、コードをひたすらかき鳴らすスタイルの為、フレットが溝状に極端に磨滅しており、チョーキングが出来なくなっていたと言われる。没後このギターはラモーンズの熱烈なファンで、以前より親交があったパール・ジャムのヴォーカリスト、エディ・ヴェダーが譲り受け、現在も大切に保管されている。他には最初期のメイン・ギターだったソニック・ブルー・フィニッシュの同モデルをほぼ無改造で使用していたが、スタッフの証言ではステージで破壊してしまったという。 このモズライトの他にも、フェンダー・ストラトキャスターやリッケンバッカー(写真参照)ヘイマー(英語版)等を時折使用していた。 アンプはマーシャルを一貫して使用。基本的にアンプ直結で使用していた。
※この「スタイル・使用機材」の解説は、「ジョニー・ラモーン」の解説の一部です。
「スタイル・使用機材」を含む「ジョニー・ラモーン」の記事については、「ジョニー・ラモーン」の概要を参照ください。
- スタイル・使用機材のページへのリンク