シティ・オブ・バーミンガムとは? わかりやすく解説

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バーミンガム

(シティ・オブ・バーミンガム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/27 06:23 UTC 版)

シティ・オブ・バーミンガム
City of Birmingham

上から、Edgbaston Cricket Groundから望むBirmingham City Centre, ブル・リングにおけるSelfridges Building, Birmingham Town Hall,
St Philip's Cathedral, Alpha Tower及び
バーミンガム大学
市旗 市章
愛称 : Burm
City of a Thousand Trades
Second City
The Pen Shop of the World
Workshop of the World
標語 : "Forward"
位置

バーミンガムの位置
位置
バーミンガム
バーミンガム (ウェスト・ミッドランズ)
バーミンガム
バーミンガム (イングランド)
バーミンガム
バーミンガム (イギリス)
座標 : 北緯52度29分1秒 西経1度54分23秒 / 北緯52.48361度 西経1.90639度 / 52.48361; -1.90639
歴史
Founded 6世紀
行政
イギリス
 連合王国 イングランド
 リージョン ウェスト・ミッドランズ
 大都市カウンティ ウェスト・ミッドランズ
 市 シティ・オブ・バーミンガム
市長 Ian Ward
地理
面積  
  市域 267.77 km2 (103.4 mi2)
標高 140 m (459 ft)
人口
人口 (2019年現在)
  市域 114万人
その他
等時帯 西ヨーロッパ時間 (UTC+0)
夏時間 西ヨーロッパ夏時間 (UTC+1)
Postcode B
市外局番 0121
ISO 3166-2 GB-BIR
公式ウェブサイト : https://www.birmingham.gov.uk/

バーミンガム英語: Birmingham[ˈbɜːmɪŋəm] ( 音声ファイル))は、イングランドウェスト・ミッドランズ (West Midlands) に属す工業都市である。人口は114万人。近郊を含む都市的地域の人口は229万人であり、同国第2位である[1]。地元では首都ロンドンに次ぐ第2の大都市とされており、実際にロンドンに次ぐ市域人口・都市圏人口を有するが、イギリスの世論調査では、マンチェスターを第2の都市とする意見のほうが多い[2]

歴史

18世紀まで特徴のない小さな村であったバーミンガムは、産業革命の進展にともない運河鉄道の交叉点になったこともあり、工業都市として発展した。ニューコメンの蒸気機関を改良したジェームズ・ワットや、金属加工のマシュー・ボールトンなどがバーミンガムで活躍していた。

地理

昔からの交通の要衝であり、ロンドンとリヴァプールを結ぶ線のちょうど中間点あたりに位置する。1838年にはロンドンリヴァプールと鉄道で結ばれた。近隣の都市としては、約55キロ北東にダービー、25キロ東にコヴェントリー、55キロ東にレスターが位置する。

気候

ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候(Cfb)に属する。

Winterbourne (South Birmingham), 1981–2010の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 6.7
(44.1)
7.1
(44.8)
9.8
(49.6)
12.7
(54.9)
16.0
(60.8)
19.0
(66.2)
21.3
(70.3)
20.8
(69.4)
17.8
(64)
13.6
(56.5)
9.5
(49.1)
6.9
(44.4)
13.5
(56.3)
平均最低気温 °C°F 1.4
(34.5)
1.1
(34)
2.9
(37.2)
4.2
(39.6)
7.1
(44.8)
10.0
(50)
12.1
(53.8)
11.8
(53.2)
9.7
(49.5)
6.8
(44.2)
3.8
(38.8)
1.6
(34.9)
6.1
(43)
雨量 mm (inch) 73.2
(2.882)
51.4
(2.024)
55.8
(2.197)
61.9
(2.437)
61.3
(2.413)
65.6
(2.583)
63.8
(2.512)
66.7
(2.626)
68.1
(2.681)
82.7
(3.256)
74.8
(2.945)
79.7
(3.138)
804.9
(31.689)
平均降雨日数 (≥1.0 mm) 12.9 10.2 10.7 11.1 10.6 9.9 9.0 10.4 9.7 12.3 12.4 11.8 131.1
平均月間日照時間 54.5 73.7 107.7 149.3 177.6 181.3 193.7 180.2 139.5 104.5 64.0 52.3 1,478.3
出典:Met Office[3]

経済

ミッドランズ炭田地帯に位置し、近接して鉄鉱山もあり自動車・航空機・化学薬品などの工業が発達し、周辺を含めてブラック・カントリー(黒郷)と呼ばれる重工業地域を形成する。産業革命期のジェームズ・ワットマシュー・ボールトンによるソーホー金属工場英語版の建設を機に大工業都市に発達した。

2023年9月5日、バーミンガム市は事実上の財政破綻を宣言した[4]。市の女性職員に対する賃金格差の是正に要した費用の負担や、ITシステム導入に対する費用が膨れ上がったことなどが原因とされる[4][5][6]。19日には中央政府が市政運営に介入することが発表された[7]

2024年3月5日、市議会はカウンシル税 (Council Taxの21%増税や、3億ポンドの歳出削減の実施などを盛り込んだ再建策を決定した[8]

交通

鉄道

バーミンガム・ニューストリート駅 - イギリスで5指に入る大規模なターミナル駅

空港

バーミンガム空港 - イギリスの主要空港のひとつ。国際線はヨーロッパ北アメリカ中東への路線がある。

文化

スポーツ

バーミンガムにはバーミンガム・シティFCアストン・ヴィラFCという2つのフットボールクラブが存在している。バドミントンの国際大会・全英オープンを開催している。

クリケットではエジバストン・クリケット・グラウンドがあり、ウォリックシャーCCCの本拠地として利用されているほか、テストマッチなどが行われる。

姉妹都市

バーミンガムは以下の姉妹都市と提携している:

出身人物

出典

  1. ^ Demographia: World Urban Areas & Population Projections
  2. ^ Manchester tops second city poll
  3. ^ Met Office
  4. ^ a b 田中理 (2023年9月7日). “英バーミンガム市が財政破綻~地方自治体の財政難が英国全体の信用力に与える影響は限定的~”. 第一生命経済研究所. 2024年10月19日閲覧。
  5. ^ イギリス第2の都市バーミンガム 市議会が事実上の財政破綻宣言”. テレ朝news (2023年9月6日). 2024年10月19日閲覧。
  6. ^ 英国第2の都市バーミンガムが財政破綻 背景にはOracleプロジェクトのコスト肥大化”. ITmediaエンタープライズ (2023年9月8日). 2024年10月19日閲覧。
  7. ^ 英国第2の都市バーミンガム、財政破綻受け中央政府の管理下に”. ロイター (2023年9月20日). 2024年10月19日閲覧。
  8. ^ 財政破綻の英バーミンガム、21%増税 市民にしわ寄せ”. 日本経済新聞 (2024年3月6日). 2024年10月19日閲覧。
  9. ^ Felicity Jones Biography: Film Actress (1983–)”. Biography.com (FYI / A&E Networks). 22 January 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。8 October 2021閲覧。

関連項目

外部リンク

政府
観光



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