バーミンガム・シティFCとは? わかりやすく解説

バーミンガム・シティFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 22:25 UTC 版)

バーミンガム・シティFC
原語表記 Birmingham City Football Club
愛称 Blues[1][2]
クラブカラー    
創設年 1875年
所属リーグ EFLリーグ1
所属ディビジョン 3部(2024-25)
昨季リーグ順位 22位(2023-24
ホームタウン バーミンガム
ホームスタジアム
セント・アンドルーズ・スタジアム
収容人数 29,409[3]
代表者 トリリオン・トロフィー・アジア
監督 クリス・デイヴィス
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

バーミンガム・シティ・フットボール・クラブBirmingham City Football Clubイギリス英語発音[ˈbəːmiŋəm ˈsiti ˈfutˌbɔːl klʌb])は、イギリスウェスト・ミッドランズ州バーミンガムに本拠地を置くサッカークラブ。同じバーミンガムを本拠地とするアストン・ヴィラFCとの対決はバーミンガム・ダービーとして盛り上がりを見せる。

歴史

セント・アンドルーズ・スタジアム

1875年、スモールヒース・アライアンス(Small Heath Alliance)として創設し、1945年に現在の呼称となる。タイトルはリーグカップを2回制したのみで、リーグ戦ではまだない。2002年、プレーオフの末プレミアリーグへの昇格を果たした。アストン・ヴィラFCとの対戦はバーミンガム・ダービーとして盛り上がりを見せるが、2005-06シーズンは18位に終わり、4シーズンぶりに降格した。しかし、2006-07シーズンは2位に入り、プレミアリーグ昇格を決めた。2007-08シーズンは19位で終え、翌シーズンはチャンピオンシップでプレミアリーグ復帰を目指すこととなった。そして、2008-09シーズンはチャンピオンシップで2位となり、1シーズンでプレミアリーグ復帰が決まった。2010-11シーズンには48年ぶりとなるフットボールリーグカップ優勝を果たしたが、カップ戦優勝以降成績が上向かず、2シーズンぶりに降格が決定した。

2007年7月17日、香港の実業家カーソン・ヨンが所有する投資会社グランドトップ・インターナショナル・ホールディングスがクラブ株式の29.9%を取得した[4]。2009年9月30日、クラブの株式の86%を取得し、実質的に経営権を握った[5]

一時期、ユニホームサプライヤーには中華人民共和国のスポーツ用品メーカーXtep(特歩)が務めていた。

2016年3月には、新たにadidasと2016-17シーズンから2020年まで4年にわたる、ユニフォームサプライヤーの契約を締結した[6]

2010-11シーズン以降はチャンピオンシップでの戦いが続き、中位から残留圏内のシーズンが続いている。後にイングランド代表としても活躍し、16歳38日というクラブ史上最年少出場記録を樹立したジュード・ベリンガムがキャリアをスタートさせたクラブとして有名で、背番号「22」は永久欠番となっている [7]

2023-24シーズンは、2023年9月に元プロアメリカンフットボール選手であるトム・ブレイディが新共同オーナーに就任。ジョン・ユースタス監督の下で、2022-23シーズン残留ギリギリの17位で終わっていたチームが昇格プレーオフ圏内の6位(5勝3分3敗)と躍進していたが、成績に満足できないクラブ上層部は同年10月にユースタス監督を解任。後任として元イングランド代表FWウェイン・ルーニーが就任。ところがこの人事が裏目となり、15試合で勝点10(2勝4分9敗)しか上積みできず、その結果24チーム中20位まで転落してしまい、わずか3か月で解任された。2024年1月8日、かつてセルティックFCなどを率いたトニー・モウブレイが後任として就任。8試合を指揮し、4勝1分3敗とやや盛り返した矢先にわずか1か月後の2月にモウブレイ監督の健康問題が浮上し、6~8週間チームを離れることになった。その間アシスタントコーチのマーク・ビーナスが暫定的に6試合を指揮したが、1分5敗と再び失速し21位まで転落した。新たな暫定監督として2014年10月から2016年12月までバーミンガムを指揮した経験を持つゲイリー・ローウェットがシーズン終了まで率いることになった。最終的にルーニー、ビーナス暫定政権時の借金が大きく響き、24チーム中22位で終え、1994-95シーズン以来となる3部降格となった[8]

2024-25シーズンは、シーズンを通して安定した戦いを見せ続け、2025年4月8日に行われたピーターバラ・ユナイテッドFC戦を2-1で勝利し、1年でのチャンピオンシップ復帰を決めた[9]

名称変更

  • 1875 - 1888 スモール・ヒース・アライアンスFC
  • 1888 - 1905 スモール・ヒースFC
  • 1905 - 1945 バーミンガムFC
  • 1945 - 現在 バーミンガム・シティFC

タイトル

国内タイトル

1962-63, 2010-11

国際タイトル

  • なし

過去の成績

シーズン リーグ FAカップ リーグ杯 欧州カップ / その他 最多得点者
ディビジョン 順位 選手 得点数
2000-01 ディヴィジョン1 46 23 9 14 59 48 78 5位 3回戦敗退 準優勝 ジョフ・ホースフィールド 12
2001-02 46 21 13 12 70 49 76 5位 3回戦敗退 3回戦敗退 トミー・ムーニー 15
2002-03 プレミアリーグ 38 13 9 16 41 49 48 13位 3回戦敗退 3回戦敗退 スターン・ジョン 9
2003-04 38 12 14 12 43 48 50 10位 5回戦敗退 2回戦敗退 ミカエル・フォルセル 19
2004-05 38 11 12 15 40 46 45 12位 4回戦敗退 3回戦敗退 エミール・ヘスキー 11
2005-06 38 8 10 20 28 50 34 18位 準々決勝敗退 準々決勝敗退 ミカエル・フォルセル
イジー・ヤロシーク
8
2006-07 チャンピオンシップ 46 26 8 12 67 42 86 2位 4回戦敗退 4回戦敗退 ギャリー・マクシェフリー 16
2007-08 プレミアリーグ 38 8 11 19 46 62 35 19位 3回戦敗退 3回戦敗退 ミカエル・フォルセル 9
2008-09 チャンピオンシップ 46 23 14 9 54 37 83 2位 3回戦敗退 2回戦敗退 ケヴィン・フィリップス 14
2009-10 プレミアリーグ 38 13 11 14 38 47 50 9位 準々決勝敗退 3回戦敗退 キャメロン・ジェローム 11
2010-11 38 8 15 15 37 58 39 18位 準々決勝敗退 優勝 クレイグ・ガードナー 10
2011-12 チャンピオンシップ 46 20 16 10 78 51 76 4位 5回戦敗退 3回戦敗退 EL グループリーグ敗退 マーロン・キング 18
2012-13 46 15 16 15 63 69 61 12位 3回戦敗退 2回戦敗退 14
2013-14 46 11 11 24 58 74 44 21位 4回戦敗退 4回戦敗退 フェデリコ・マケダ
リー・ノヴァク
10
2014-15 46 16 15 15 54 64 63 10位 4回戦敗退 2回戦敗退 クレイトン・ドナルドソン 16
2015-16 46 16 15 15 53 49 63 10位 3回戦敗退 3回戦敗退 11
2016-17 46 13 14 19 45 64 53 19位 3回戦敗退 1回戦敗退 ルーカス・ユトキエヴィッツ 12
2017-18 46 13 7 26 38 68 46 19位 4回戦敗退 2回戦敗退 チェ・アダムス 9
2018-19 46 14 19 13 64 58 52 17位 3回戦敗退 1回戦敗退 22
2019-20 46 12 14 20 54 75 50 20位 5回戦敗退 1回戦敗退 ルーカス・ユトキエヴィッツ 15
2020-21 46 13 13 20 37 61 52 18位 3回戦敗退 1回戦敗退 8
2021-22 46 11 14 21 50 75 47 20位 3回戦敗退 2回戦敗退 スコット・ホーガン 10
2022-23 46 14 11 21 47 58 53 17位 4回戦敗退 1回戦敗退 10
2023-24 46 13 11 22 50 65 50 22位 4回戦敗退 2回戦敗退 ジェイ・スタンスフィールド 12
2024-25 EFLリーグ1

欧州の成績

現所属メンバー

フォーメーション

2024-25シーズン 開幕戦(レディング)フォーメーション(4-2-3-1)

メイ
# 9
デンベレ
# 17
ウィトゥルムッソン
# 18
レオナルド
# 12
コクレーン
# 20
サンダーソン
# 5

現所属メンバー

2024年9月18日現在[10]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
2 DF イーサン・レアード ()
3 DF リー・ブキャナン
4 DF クリストフ・クラーラー
5 DF ディオン・サンダーソン
6 DF クリスティアン・ビエリク
7 FW エミール・ハンソン ()
9 FW アルフィ・メイ英語版
10 FW ルーカス・ユトキエヴィッツ
11 FW スコット・ライト英語版
12 MF マーク・レオナルド英語版
13 MF ペク・スンホ
14 MF ケシ・アンダーソン
15 MF アルフィー・チャン
17 FW リンドン・ダイクス ()
No. Pos. 選手名
18 MF ウィトゥルム・トール・ウィトゥルムッソン英語版
19 MF テイラー・ガードナー・ヒックマン英語版 ()
20 DF アレックス・コクレーン英語版
21 GK ライアン・アルソップ
23 DF アルフォンス・サンプステッド英語版
24 MF 岩田智輝
25 DF ベン・デイヴィス
26 MF ルーク・ハリス英語版 ()
27 MF ブランドン・ケラ英語版 ()
28 FW ジェイ・スタンスフィールド
33 FW 横山歩夢
45 GK ベイリー・ピーコック=ファレル ()
48 GK ブラッドレイ・マヨ
監督

クリス・デイヴィス

ローン移籍選手

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
19 MF テイラー・ガードナー・ヒックマン英語版 (ブリストル・シティ) ()
23 DF アルフォンス・サンプステッド英語版 (トゥウェンテ)
No. Pos. 選手名
25 DF ベン・デイヴィス (レンジャーズ)
26 MF ルーク・ハリス英語版 (フラム) ()
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- MF タイラー・ロバーツ (ノーサンプトン) ()
-- MF ジョージ・ホール英語版 (ウォルソール)
No. Pos. 選手名
-- DF エマニュエル・ロンジェロ英語版 (ケンブリッジ) ()
-- DF ロメル・ドノヴァン英語版 (バートン)

永久欠番

歴代監督

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

脚注

  1. ^ Rollin, Glenda; Rollin, Jack, eds (2010). Sky Sports Football Yearbook 2010–2011 (41st ed.). London: Headline. p. 70. ISBN 978-0-7553-6107-6 
  2. ^ UEFA Europa League 2011/12 Season: Match press kit: NK Maribor Birmingham City FC”. UEFA. p. 5 (2011年9月27日). 2018年7月30日閲覧。
  3. ^ New to St. Andrew's?”. Birmingham City F.C.. 2017年11月28日閲覧。
  4. ^ BBC SPORT (2007年7月16日). “Yeung takes stake in Birmingham”. 2009年10月1日閲覧。
  5. ^ スポーツナビ (2009年9月30日). “香港の実業家がバーミンガムの株式を86%取得し、新オーナーに”. 2009年10月1日閲覧。
  6. ^ FOOTY HEADLINES (2016年3月4日). “Birmingham City Announce Adidas Kit Deal”. 2016年12月9日閲覧。
  7. ^ サッカーキング (2020年7月24日). “ドルトムント移籍の17歳MF、バーミンガムが背番号「22」を永久欠番に”. 2024年5月5日閲覧。
  8. ^ qoly (2024年5月5日). “三好康児のバーミンガム、まさかの3部降格…「ルーニー監督の在任期間」が致命傷に”. 2025年6月21日閲覧。
  9. ^ Birmingham win at Peterborough to seal promotion”. BBC (2025年4月9日). 2025年4月9日閲覧。
  10. ^ First Team”. バーミンガム・シティFC. 2024年9月18日閲覧。

外部リンク

公式
ニュース
その他

バーミンガム・シティFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 04:05 UTC 版)

ギー・ムッシー」の記事における「バーミンガム・シティFC」の解説

2014年11月フットボールリーグ・チャンピオンシップ所属するバーミンガム・シティFCに2ヶ月契約移籍する事が発表された。契約が終わると彼は給与全額4つ慈善団体寄付した。それらの団体はバーミンガム・シティ・ディスエイブル・サポーターズ・クラブ、ストップ・エボラ、パリ教会(MIGDM: Mission Internationale des Guérisons des Délivrances des Miracles)、そしてTEVソマ・チャリティと云うソマ炭鉱爆発事故犠牲者支援する団体であった12月13日レディングFCとのリーグ戦途中出場初出場し、この試合6-1快勝終わった。ここではトップチーム安定した出場を得る可能性低く契約延長されなかったため、再びノッティンガム・フォレストFC前に現れた時は温かく迎えられた。

※この「バーミンガム・シティFC」の解説は、「ギー・ムッシー」の解説の一部です。
「バーミンガム・シティFC」を含む「ギー・ムッシー」の記事については、「ギー・ムッシー」の概要を参照ください。

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