クイーンズ・パーク・レンジャーズFCとは? わかりやすく解説

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クイーンズ・パーク・レンジャーズFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 06:02 UTC 版)

クイーンズ・パーク・レンジャーズFC
原語表記 Queens Park Rangers Football Club
愛称 The Rs
Rangers
The Hoops
Superhoops
The Royals
クラブカラー    
   
創設年 1882年
所属リーグ フットボールリーグ
所属ディビジョン チャンピオンシップ(2024-25)
昨季リーグ順位 18位(2023-24
ホームタウン ロンドン
ホームスタジアム
MATRADEロフタス・ロード・スタジアム
収容人数 18,439[1]
運営法人
  • Total Soccer Growth (51%)
  • Tune Group (46%)
  • Sea Dream (3%)
代表者 アミット・バティア
監督 マルティ・シフエンテス
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

クイーンズ・パーク・レンジャーズ・フットボール・クラブQueens Park Rangers Football Club)は、イングランドロンドンに本拠地を置くサッカークラブ。通称QPR。愛称はフープス (The Hoops)[2]

歴史

1882年、学校のクラブだったセント・ジューズ (St Jude's) がクライストチャーチ・レンジャーズ (Christchurch Rangers) と合併してクイーンズ・パーク・レンジャーズが設立された。チーム名は多くの選手がロンドン郊外のクイーンズ・パーク地区から来ていた事に由来する[2]

2007年にはフォーミュラ1で有名なフラビオ・ブリアトーレバーニー・エクレストンが買収しオーナーとなったが、2011年8月にエアアジアCEOのマレーシアトニー・フェルナンデスが株式の過半数を取得し、新オーナーとなった[2]。これらの取引にはタックス・ヘイヴンであるイギリス領ヴァージン諸島の会社が使われた[3]

2010-11シーズンは、2011年4月30日、アウェーでのワトフォード戦に2-0で勝利し、チャンピオンシップ優勝と15シーズンぶりのプレミアリーグ昇格を果たした。[4]2011-12シーズンは苦しみながらも最終節で17位となり、降格を免れた。[2]

2012-13シーズンは、2012年の夏にマンチェスター・ユナイテッドより元韓国代表MFの朴智星インテルよりブラジル代表GKのジュリオ・セザルなどを獲得したにも関わらず、開幕12試合で勝ち点4しか獲得できず、リーグ最下位に低迷し、2012年11月23日、マーク・ヒューズ監督を解任。[5]ハリー・レドナップの新監督就任や、[6]冬の移籍市場でマルセイユからフランス代表FWのロイク・レミを獲得するが事態は好転せず、2013年4月28日、同じく降格を争っていたレディングとアウェーで0-0で引き分け、2シーズンでプレミアリーグからチャンピンシップに降格となった[7]

2013-14シーズンはチャンピオンシップで4位となり、昇格プレーオフ出場権を獲得。準決勝でウィガン・アスレティックを破り、2014年5月24日に行われた決勝では90分にボビー・ザモラがゴールを挙げ、ダービー・カウンティに1-0で勝利し、1シーズンでプレミアリーグ復帰を果たした[8]

2014-15シーズンはプレミアリーグ最下位に低迷し、1シーズンでチャンピンシップ降格となった。

タイトル

ロフタス・ロード

国内タイトル

1967
2010-11

国際タイトル

なし

クラブ各種記録

一試合最多観客動員数

一試合最多得点勝利試合

一試合最多失点敗戦試合

最多出場記録

  • 519試合 トニー・インガム 1950年から1953年にかけての在籍中において。

最年長出場記録

最年少出場記録

  • 15歳と275日 フランク・シブリー

最多得点記録(リーグのみ)

  • 37得点 ジョージ・ゴダード 1929/30 ディヴィジョン3・ノース

最多得点記録(1シーズン)

  • 44得点 ロドニー・マーシュ 1966/67 内訳は以下の通り。
リーグ戦 35ゴール
FAカップ 3ゴール
リーグカップ 11ゴール

過去の成績

シーズン リーグ FAカップ リーグ杯 欧州カップ / その他 最多得点者
ディビジョン 順位 選手 得点数
1980-81 ディビジョン2 42 15 13 14 56 46 43 8位 3回戦敗退 3回戦敗退 トミー・ラングリー 9
1981-82 42 21 6 15 65 43 69 5位 準優勝 3回戦敗退 シモン・ステインロッド 24
1982-83 42 26 7 9 77 36 85 1位 3回戦敗退 2回戦敗退 ジョン・グレゴリー
トニー・シーリー
16
1983-84 ディビジョン1 42 22 7 13 67 37 73 5位 3回戦敗退 2回戦敗退 シモン・ステインロッド 16
1984-85 42 13 11 18 53 72 50 19位 3回戦敗退 準々決勝敗退 UEFAカップ 2回戦敗退 ゲーリー・バニスター 28
1985-86 42 15 7 20 53 64 52 13位 3回戦敗退 準優勝 18
1986-87 42 13 11 18 48 64 50 16位 5回戦敗退 2回戦敗退 16
1987-88 40 19 10 11 48 38 67 5位 5回戦敗退 3回戦敗退 フルメンバーズカップ 1回戦敗退 10
1988-89 38 14 11 13 43 37 53 9位 3回戦敗退 準々決勝敗退
フルメンバーズカップ

メルクCCトロフィー
準決勝敗退

1回戦敗退
マーク・ファルコ 15
1989-90 38 13 11 14 45 44 50 11位 準々決勝敗退 3回戦敗退 コリン・クラーク 9
1990-91 38 12 10 16 44 53 46 12位 3回戦敗退 4回戦敗退 フルメンバーズカップ 2回戦敗退 ロイ・ウェガリー 19
1991-92 42 12 18 12 48 47 54 11位 3回戦敗退 3回戦敗退 フルメンバーズカップ 準々決勝敗退 デニス・ベイリー 11
1992-93 プレミアリーグ 42 17 12 13 63 55 63 5位 4回戦敗退 4回戦敗退 レス・ファーディナンド 24
1993-94 42 16 12 14 62 61 60 9位 3回戦敗退 4回戦敗退 18
1994-95 42 17 9 16 61 59 60 8位 準々決勝敗退 3回戦敗退 26
1995-96 38 9 6 23 38 57 33 19位 4回戦敗退 4回戦敗退 ダニー・ディチオ 12
1996-97 ディビジョン1 46 18 12 16 64 60 66 9位 5回戦敗退 2回戦敗退 ジョン・スペンサー 18
1997-98 46 10 19 17 51 63 49 20位 3回戦敗退 1回戦敗退 マイク・シェロン 11
1998-99 46 12 11 23 52 61 47 20位 3回戦敗退 2回戦敗退 9
1999-00 46 16 18 12 62 53 66 10位 4回戦敗退 1回戦敗退 クリス・キウーヤ
スチュアート・ウォードリー
14
2000-01 46 7 19 20 45 75 40 23位 4回戦敗退 1回戦敗退 ピーター・クラウチ 12
2001-02 ディビジョン2 46 19 14 13 60 49 71 8位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退 アンディ・トムソン 21
2002-03 46 24 11 11 69 45 83 4位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退 ポール・ファーロング
ケビン・ガーレン
14
2003-04 46 22 17 7 80 45 83 2位 1回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 南セクション準決勝敗退 ケビン・ガーレン 17
2004-05 チャンピオンシップ 46 17 11 18 54 58 62 11位 3回戦敗退 1回戦敗退 ポール・ファーロング 18
2005-06 46 12 14 20 50 65 50 21位 3回戦敗退 1回戦敗退 ガレス・エインズワース
マルク・ニガールト
9
2006-07 46 14 11 21 54 68 53 18位 3回戦敗退 2回戦敗退 デクスター・ブラックストック 14
2007-08 46 14 16 16 60 66 58 14位 3回戦敗退 1回戦敗退 アーコシュ・ブジャーキ 10
2008-09 46 15 16 25 42 44 61 11位 3回戦敗退 4回戦敗退 デクスター・ブラックストック 12
2009-10 46 14 15 17 58 65 57 13位 3回戦敗退 3回戦敗退 ジェイ・シンプソン 13
2010-11 46 24 16 6 71 32 88 1位 3回戦敗退 1回戦敗退 アデル・ターラブト 19
2011-12 プレミアリーグ 38 10 7 21 43 66 37 17位 4回戦敗退 1回戦敗退 ヘイザル・ヘルグソン 9
2012-13 38 4 13 21 30 60 25 20位 4回戦敗退 3回戦敗退 ロイク・レミー 6
2013-14 チャンピオンシップ 46 23 11 12 60 44 80 4位 3回戦敗退 2回戦敗退 チャーリー・オースティン 16
2014-15 プレミアリーグ 38 8 6 24 42 73 30 20位 3回戦敗退 2回戦敗退 18
2015-16 チャンピオンシップ 46 14 18 14 54 54 60 12位 3回戦敗退 2回戦敗退 チャロン・シェリー 10
2016-17 46 15 8 23 52 66 53 18位 3回戦敗退 3回戦敗退 イドリッサ・シラ 10
2017-18 46 15 11 20 58 70 56 16位 3回戦敗退 2回戦敗退 マット・スミス 11
2018-19 46 14 9 23 53 71 51 19位 5回戦敗退 3回戦敗退 ナーキ・ウェルズ 9
2019-20 46 16 10 20 67 76 58 13位 4回戦敗退 2回戦敗退 ジョーダン・ハギル
ナーキ・ウェルズ
15
2020-21 46 19 11 16 57 55 68 9位 3回戦敗退 1回戦敗退 リンドン・ダイクス 12
2021-22 46 19 9 18 60 59 66 11位 4回戦敗退 4回戦敗退 アンドレ・グレイ 10
2022-23 46 13 11 22 44 71 50 20位 1回戦敗退 3回戦敗退 リンドン・ダイクス 8
2023-24 46 15 11 20 47 58 56 18位 3回戦敗退 1回戦敗退 イリアス・シャイル 7
2024-25 46

欧州の成績

現所属メンバー

2024年8月14日現在[9]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK ポール・ナルディ
3 DF ジミー・ダン英語版
4 MF ジャック・コルバック
5 DF スティーブ・クック
6 DF ジェイク・クラーク=ソルター ()
7 MF カラモコ・デンベレ英語版 ()
8 MF サム・フィールド
9 FW リンドン・ダイクス ()
10 MF イリアス・シャイル ()
11 FW ポール・スミス英語版
12 FW ミヒャエル・フライ
No. Pos. 選手名
13 GK ジョー・ウォルシュ英語版
14 FW 斉藤光毅
15 DF モーガン・フォックス英語版 ()
16 DF リアム・モリソン英語版
18 FW ジャン・ツェラル
19 MF エライジャ・ディクソン・ボナー英語版
20 DF レジー・キャノン
22 DF ケネト・パール ()
23 DF ヘヴァートン英語版 ()
25 MF ルーカス・アンデルセン
40 MF ジョナサン・ヴァラン英語版 ()

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

監督
  • マルティ・シフエンテス

リザーブチーム

2024月8月14日[10] 注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
26 FW ラヤン・コリ英語版 ()
27 MF ダニエル・ベニー英語版 ()
28 FW アルフィー・ロイド
No. Pos. 選手名
29 MF アルフィー・タック
30 MF ロレント・タラ ()
32 GK マテオ・サラモン ()

ローン移籍選手

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
7 MF カラモコ・デンベレ英語版 (ブレスト) ()
No. Pos. 選手名
14 FW 斉藤光毅 (ロンメル)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- MF テイラー・リチャーズ (ケンブリッジ)
-- DF ジヤド・ラルケシュ英語版 (ダンディー) ()
No. Pos. 選手名
-- FW チャーリー・ケルマン英語版 (レイトン) ()
-- GK マーフィー・クーパー英語版 (スティヴネイジ)

歴代監督

歴代所属選手

エンブレム

ユニフォームカラーはチーム設立当時は紺と青。その後緑と白にした時代を経て1926年に青と白のストライプとなった。途中青一色や白一色にしたこともあったが1959年以降は一貫して青と白を使っている[2]

エンブレムは1953年に当時のハマースミス区章を胸につけたが、1975年に古いボールにQPRのアルファベットを入れたオリジナルのエンブレムを定めた。1989年にクラブ100周年を記念して変更され、2008年に盾形のデザインへ変更した[2]

脚注

  1. ^ Queens Park Rangers”. The Football League. 24 September 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e f エンブレムの世界 QPR『サッカーマガジン』2012年6月5日号、ベースボール・マガジン社、斉藤健仁、2012年、雑誌23881-6/5, 056頁。
  3. ^ 有名歌手もスポーツ選手もタックスヘイブン パンドラ文書で判明:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年10月8日閲覧。
  4. ^ “Watford 0–2 QPR”. BBC Sport. (30 April 2011). http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/13174445.stm 7 May 2011閲覧。 
  5. ^ Mark Hughes Sacked”. Thesackrace.com. 23 August 2018閲覧。
  6. ^ “QPR: Harry Redknapp takes over as manager”. BBC Sport. (24 November 2012). https://www.bbc.co.uk/sport/0/football/20466488 27 November 2012閲覧。 
  7. ^ James, Stuart (28 April 2013). “Reading and QPR relegated from Premier League after goalless draw”. The Guardian. https://www.theguardian.com/football/2013/apr/28/reading-qpr-match-report 27 May 2014閲覧。 
  8. ^ Moore, Glenn (24 May 2014). “QPR promoted to the Premier League: Bobby Zamora's £80m goal seals play-off victory for Rangers”. The Independent. https://www.independent.co.uk/sport/football/football-league/qpr-promoted-to-the-premier-league-harry-redknapp-says-his-side-were-hanging-on-for-their-lives-before-bobby-zamoras-late-winner-9431483.html 27 May 2014閲覧。 
  9. ^ First Team”. QPR. 2024年8月13日閲覧。
  10. ^ FC, QPR. “Official website of Queens Park Rangers for the latest news from Loftus Road” (英語). QPR FC. 2024年8月13日閲覧。

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