アスミル・ベゴヴィッチとは? わかりやすく解説

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アスミル・ベゴヴィッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 13:08 UTC 版)

アスミル・ベゴヴィッチ
チェルシーでのベゴヴィッチ (2015年)
名前
ラテン文字 Asmir Begović[1]
キリル文字 Асмир Беговић
基本情報
国籍 ボスニア・ヘルツェゴビナ
カナダ
生年月日 (1987-06-20) 1987年6月20日(38歳)
出身地 トレビニェ
身長 196cm
体重 83kg
選手情報
在籍チーム レスター・シティFC
ポジション GK
利き足 左足
ユース
1994-1997 キルヒハウゼン
1998-2003 サウスウエストスティング
2003-2005 ポーツマス
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2005-2010 ポーツマス 11 (0)
2005 ルヴィエロワーズ英語版 (loan) 2 (0)
2006 マクルズフィールド・タウン (loan) 3 (0)
2007 ボーンマス (loan) 8 (0)
2008 ヨーヴィル・タウン (loan) 2 (0)
2008 ヨーヴィル・タウン (loan) 14 (0)
2009 イプスウィッチ・タウン (loan) 6 (0)
2010-2015 ストーク・シティ 160 (1)
2015-2017 チェルシー 19 (0)
2017-2021 ボーンマス 107 (0)
2019-2020 カラバフ (loan) 10 (0)
2020 ミラン (loan) 2 (0)
2021-2023 エヴァートン 4 (0)
2023ー2024 QPR 45 (0)
2024ー2025 エヴァートン 0 (0)
2025ー レスター・シティ
代表歴2
2004-2007  カナダ U-20 11 (0)
2009-2020 ボスニア・ヘルツェゴビナ 63 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2025年7月29日現在。
2. 2020年2月14日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

アスミル・ベゴヴィッチ(Asmir Begović、1987年6月20日 - )は、ボスニア・ヘルツェゴビナトレビニェ出身のサッカー選手レスター・シティFC所属。元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表。ポジションはゴールキーパー(GK)

アスミール・ベゴビッチと表記されることもある。

経歴

クラブ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナで生まれるも、ボスニア紛争から逃れるために、4歳の時に一家でドイツへ難民として渡り、ユースチームに所属しプレーする。そして、10歳の時に一家でカナダエドモントンへ移住し、地元のユースチームに所属すると共に、カナダユース代表としてプレーする。2003年にイングランドポーツマスFCのユースチームのトライアウトを受け合格し、イングランドに渡り、ユースチームに所属しプレー。2005年にトップチーム昇格を果たしたが、それ以降はGKの層も厚くレンタル移籍が続いた。

2008年にチームに復帰すると、ディビッド・ジェームスの控えという立場は変わらなかったもののプレミアリーグデビューを飾った。

続く2009-10シーズンはポーツマスで9試合に出場したものの、シーズン途中の2010年2月1日にストーク・シティへ移籍。ストークではトーマス・セーレンセンの控えという位置づけだったが4試合に出場した。

2010-11シーズンはセーレンセンが南アフリカW杯敗退の影響を引きずってコンディション不良に陥ったためレギュラーを奪取し、28試合に出場した。しかし、2011-12シーズンは細かいミスが目立つようになりセーレンセンと出番を分け合った。

2012-13シーズンはリーグ全38試合に出場。失点を45点に抑え、リーグワースト2位の得点に止まった攻撃不振のチームを守護神として盛り立てた。PFA年間ベストイレブンこそダビド・デ・ヘアに譲ったが、ボスニア・ヘルツェゴビナ年間最優秀選手をエディン・ジェコの4連覇を止める形で受賞した。

2013年11月2日のサウサンプトンFC戦では、試合開始直後に味方からのバックパスを受けて大きく蹴り出したロングフィードが、相手GK(アルトゥール・ボルツ)の頭上を越えてゴールマウスに吸い込まれ、得点を挙げた[2]。プレミアでは過去にピーター・シュマイケルティム・ハワードポール・ロビンソンブラッド・フリーデルとリーグを代表する選手がGKとして得点をあげているが、ベゴヴィッチの開始13秒での得点はGKとしてはプレミア最速記録となった。また、このゴールの距離91.9メートルは世界最長距離得点記録としてギネス世界記録に認定された[3]

2015年7月13日、アーセナルへ移籍したペトル・チェフの後釜としてチェルシーFCへの移籍が決定した[4]。チェルシーではティボ・クルトゥワの控えという立場であり、出場機会は少なかった。

2017年5月30日、AFCボーンマスへ移籍。移籍金は1000万ポンド(約14億円)[5]

2019-2020シーズンより正GKにアーロン・ラムズデールが定着したことで、現状を容認できないとエディ・ハウ監督に苦言を呈した[6]。2019年9月2日、アゼルバイジャン・プレミアリーグカラバフFKへ半年のローン移籍。[7]

2020年1月14日、イタリア・セリエAACミランへ半年のローン移籍。[8]

2020年8月31日、ローン期限によりACミランからボーンマスへ復帰した。

2021年7月20日、エヴァートンFCへ1年延長オプション付きの1年契約で加入[9]。守護神ジョーダン・ピックフォードの控えとして3試合に出場した。

2023年7月17日、クイーンズ・パーク・レンジャーズFCへ加入することが発表された[10]。正GKとしてリーグ戦45試合に出場したが、シーズン終了後に契約満了が発表された[11]

2024年8月23日、1年契約でエヴァートンFCに加入。2年ぶりの復帰となった[12]。2025年5月17日、契約満了に伴い6月末でエヴァートンを退団する旨が発表された[13]

2025年7月29日、1年契約でレスター・シティFCに加入した[14]

代表

U-20カナダ代表として2007年にカナダで行われた2007 FIFA U-20ワールドカップに出場。2007年にはアイスランドと対戦したカナダのフル代表に招集されるも出場はしなかった。また、2008年には2010年ワールドカップ予選のジャマイカ戦にも招集されるも未出場であった。本人はカナダ代表としてプレーしていく意思を示していたものの、ボスニアサッカー協会による接触などにより、最終的には故郷のボスニア・ヘルツェゴビナ代表を選択し、物議を醸した。

個人成績

クラブ シーズン ディビジョン FAカップ リーグカップ その他 合計
リーグ 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ポーツマス 2005-06 プレミアリーグ 0 0 0 0 0 0 0 0
2006-07 0 0 0 0 0 0
2007-08 0 0 0 0 0 0 0 0
2008-09 2 0 0 0 2 0
2009-10 9 0 3 0 3 0 15 0
ルヴィエロワーズ英語版 (loan) 2005-06 ベルギー・ファーストディビジョン 2 0 2 0
マクルズフィールド・タウン (loan) 2006-07 リーグ2 3 0 1 0 4 0
ボーンマス (loan) 2007-08 リーグ1 8 0 1 0 9 0
ヨーヴィル・タウン (loan) 2007-08 2 0 2 0
2008-09 14 0 0 0 14 0
イプスウィッチ・タウン (loan) 2009-10 チャンピオンシップ 6 0 6 0
ストーク・シティ 2009-10 プレミアリーグ 4 0 4 0
2010-11 28 0 0 0 2 0 30 0
2011-12 23 0 3 0 0 0 5 0 31 0
2012-13 38 0 0 0 0 0 38 0
2013-14 32 1 1 0 0 0 33 1
2014-15 35 0 0 0 1 0 36 0
チェルシー 2015-16 17 0 1 0 2 0 5 0 25 0
2016-17 2 0 3 0 3 0 8 0
AFCボーンマス 2017-18 38 0 0 0 0 0 38 0
2018-19 24 0 0 0 0 0 24 0
カラバフFK (loan) 2019 アゼルバイジャン・プレミアリーグ 10 0 0 0 2 0 5 0 17 0
ACミラン (loan) 2019-20 セリエA 2 0 2 0
通算 299 1 12 0 13 0 16 0 340 1

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 63試合 0得点(2009年-2020年)[15]


ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 国際Aマッチ
出場 得点
2009 1 0
2010 3 0
2011 5 0
2012 9 0
2013 9 0
2014 11 0
2015 9 0
2016 7 0
2017 7 0
2018 1 0
2019 0 0
2020 1 0
通算 63 0

タイトル

チェルシー

カラバフFK

個人

  • EFLチャンピオンシップシーズンベストイレブン: 2020-21[19]

脚注

  1. ^ Hugman, Barry J., ed (2010). The PFA Footballers' Who's Who 2010–11. Edinburgh: Mainstream Publishing. p. 39. ISBN 978-1-84596-601-0 
  2. ^ 歓喜のベゴビッチと悲哀のボルツ Goal
  3. ^ 開始12秒、92m弾…GKベゴヴィッチ、最長距離得点でギネス登録 SOCCER KING 2014年9月5日
  4. ^ チェルシーがストークGKベゴヴィッチを獲得「ここで成長できると感じた」 soccerking 2015年7月13日
  5. ^ ボーンマスがチェルシー第2GKベゴビッチを獲得...移籍金は14億円 Goal
  6. ^ GKベゴヴィッチ、ボーンマスからの退団を希望…「現状は容認できない」サッカーキング 2019年8月30日
  7. ^ ASMİR BEQOVİÇ "QARABAĞ"IMIZDA !” (Azerbaijani). qarabagh.com. Qarabağ FK (2019年9月2日). 2019年9月2日閲覧。
  8. ^ ASMIR BEGOVIĆ JOINS AC MILAN” (Italian). acmilan.com (2020年1月13日). 2020年1月14日閲覧。
  9. ^ EVERTON COMPLETE BEGOVIC SIGNING” (english). evertonfc.com (2021年7月20日). 2021年7月21日閲覧。
  10. ^ FC, QPR. “Official website of Queens Park Rangers for the latest news from Loftus Road” (英語). QPR FC. 2024年10月22日閲覧。
  11. ^ FC, QPR. “Official website of Queens Park Rangers for the latest news from Loftus Road” (英語). QPR FC. 2024年10月22日閲覧。
  12. ^ Begovic Returns To Everton』(プレスリリース)エヴァートンFC、2024年8月23日https://www.evertonfc.com/news/2024/august/23/begovic-returns-to-everton2025年7月29日閲覧 
  13. ^ Everton Player Contracts Update』(プレスリリース)エヴァートンFC、2025年5月17日https://www.evertonfc.com/news/2025/may/17/everton-player-contracts-update/2025年7月29日閲覧 
  14. ^ Asmir Begovic Signs For Leicester City』(プレスリリース)レスター・シティFC、2025年7月29日https://www.lcfc.com/pages/en/media-article/asmir-begovic-leicester-city-transfer-announcement2025年7月29日閲覧 
  15. ^ アスミル・ベゴヴィッチ - National-Football-Teams.com
  16. ^ Asmir Begovic: Overview”. Premier League. 2018年4月19日閲覧。
  17. ^ McNulty, Phil (2017年5月27日). “Arsenal 2–1 Chelsea”. BBC Sport. https://www.bbc.co.uk/sport/football/39984089 2019年5月18日閲覧。 
  18. ^ Summary - Premyer Liqa - Azerbaijan - Results, fixtures, tables and news - Soccerway”. int.soccerway.com. 2025年7月29日閲覧。
  19. ^ “2021 EFL Awards winners announced”. https://www.efl.com/news/2021/april/2021-efl-awards-winners-announced/ 2024年2月12日閲覧。 

関連項目

外部リンク




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