オーナー交代、エリオット体制へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:52 UTC 版)
「ACミラン」の記事における「オーナー交代、エリオット体制へ」の解説
莫大な資金を得たクラブは2017-18シーズンの移籍市場において、CEOであるマルコ・ファッソーネが「300億円投じた」と話すように大型補強を展開した。レオナルド・ボヌッチを筆頭にマテオ・ムサッキオ、フランク・ケシエ、リカルド・ロドリゲス、アンドレ・シウヴァ、ファビオ・ボリーニ、ハカン・チャルハノール、アンドレア・コンティ、アントニオ・ドンナルンマ、ルーカス・ビリア、ニコラ・カリニッチと計11人を獲得した。これにともないユライ・クツカ、マッティア・デ・シリオ、カルロス・バッカ、ジャンルカ・ラパドゥーラ、アンドレア・ベルトラッチ、ロドリゴ・エリー、レオネル・バンジョーニ、ディエゴ・ロペス、エムベイェ・ニアン、本田圭佑、アンドレア・ポーリが退団することになり、チームの顔ぶれを大きく変えることとなった。しかし、第14節時点でリーグ7位と低迷し、モンテッラを解任し、クラブOBのジェンナーロ・ガットゥーゾを招聘した。最終的には6位でリーグを終えたにもかかわらず、中国系資本のオーナーが債務不履行に陥ったために損益分岐点の必要条件を満たさないとされ、FFP違反で来季UEFAヨーロッパリーグの出場権を剥奪された。その後、アメリカのヘッジファンドであるエリオット・マネジメントがミランの新オーナーとなることが発表され、財政状況が改善されたと見なされてスポーツ仲裁裁判所が処分を覆し、UEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得した。 2018-19シーズン、レオナルド・ボヌッチがユヴェントスへと1年で復帰したほか、ニコラ・カリニッチ、カルロス・バッカ、エムベイェ・ニアン、ジャンルカ・ラパドゥーラ、ルカ・アントネッリらが移籍した一方で、マッティア・カルダーラ、ゴンサロ・イグアイン、サム・カスティジェホ、ホセ・マヌエル・レイナ、ティエムエ・バカヨコ、ディエゴ・ラクサールらを獲得した。8月にテクニカルディレクターとしてパオロ・マルディーニを招聘。ヨーロッパリーグでは、レアル・ベティス、オリンピアコス、デュドランジュと同グループとなったが、グループリーグで敗退した。冬の移籍市場で、ジェノアよりクシシュトフ・ピョンテクとCRフラメンゴよりルーカス・パケタを獲得した。一方でユヴェントスからレンタルで加入していたイグアインが退団した。リーグ戦では前シーズンより順位を1つ上げて5位となり、UEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得した。しかし、FFP違反によって出場権を剥奪され、CASもUEFAのこの決定を支持したためクラブは処分を受け入れた。シーズン終了後、ガットゥーゾ監督とスポーツ・ディレクターのレオナルドが退任した。後任の監督として、サンプドリアよりマルコ・ジャンパオロを招聘した。 2019-20シーズン、チーフ・フットボール・オフィサー(CFO)としてズボニミール・ボバンを招聘。8歳からユースに在籍していた生え抜きのパトリック・クトローネがウルヴァーハンプトンへ移籍した他、マヌエル・ロカテッリ、クリスティアン・サパタ、ティエムエ・バカヨコ、アンドレア・ベルトラッチ、ホセ・マウリらが移籍し、イヴァン・ストリニッチ、リッカルド・モントリーヴォ、イニャツィオ・アバーテ(引退)が退団した一方で、ラファエル・レオン、テオ・エルナンデス、イスマエル・ベナセル、レオ・ドゥアルチ、ラデ・クルニッチ、アンテ・レビッチらを獲得した。リーグ開幕から7節で4敗を喫するなどチームは低迷し、10月にマルコ・ジャンパオロ監督を解任、後任にステファノ・ピオリを招聘した。冬の移籍市場で8年ぶりにズラタン・イブラヒモビッチが復帰。他にシモン・ケアー、アスミル・ベゴヴィッチ、アレクシス・サレマーカーズを獲得した一方でクシシュトフ・ピョンテクとファビオ・ボリーニが移籍した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、イタリア国内でも感染者が著しく増加したミラノを含めたロンバルディア州では都市封鎖の対象となったことで、ホームでの試合開催が出来なくなり、リーグは長期の中断を余儀なくされる。この頃からOB幹部と経営陣との確執が顕在化し、2020年3月にCFOのズボニミール・ボバンを解任した。フロント内のゴタゴタとは裏腹に、チームは復帰したイブラヒモビッチを中心としたシステムに再編成され、リーグ再開後は強烈な追い上げを見せて最終的には6位でシーズンを終了、UEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得した。2020年7月21日、ステファノ・ピオリと2022年6月まで契約延長を発表した。
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