シェーラザード【シェーラザード】(草花類)
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登録番号 | 第13479号 |
登録年月日 | 2005年 10月 24日 | |
農林水産植物の種類 | カーネーション | |
登録品種の名称及びその読み | シェーラザード よみ:シェーラザード |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | バルブレ&ブラン S.A. | |
品種登録者の住所 | スペイン国 30890 プエルト ルンブレラス ムルシア カミノビエホ 205 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 兼松功一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、育成系統どうしを交配して育成されたものであり、花はピンク白色の盛咲で、やや小輪の1花茎当たりの花数がやや少、花柄当たりの最多花数が少の切花向きの品種である。草姿は中間、開花時草丈は高、節数は中である。茎の長径及び硬さは中、折れの難易は難、色は灰緑、ろう質の有無は多、立茎数は中、1茎の側芽及び側枝数は多、側枝の着生位置は主に中上部、節間長はやや短、最長節間の位置は第4節である。葉全体の形は線形、先端部の形は鋭くとがる、葉巻き程度は少し巻く、最大葉長はやや長、葉幅は狭、葉色は緑、ろう質は中である。つぼみの形は倒卵形、大きさはやや大、花の重ねは八重、上から見た花形は円形、側面から見た花形は盛咲、花径はやや小、花色はピンク白(JHS カラーチャート1001)、色彩模様は単一、花弁の波状程度は波状、鋸歯の深さ、数、花弁の長さ、幅及び数は中、ほう葉の形はⅠ型、数は4枚、長さはやや短、がくの形は円柱形、がく筒の色は淡緑、がくの太さは中、長さはやや長、1花茎当たりの花数はやや少、花柄当たりの最多花数は少、花の香りは弱である。「ピンクビジュー」と比較して、花色がピンク白であること、花弁鋸歯が深いこと等で、「クレシンクレ」と比較して、花径が小さいこと、花弁鋸歯が深いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成10年に育成者が所属する会社の温室(静岡県駿東郡小山町)において、育成系統どうしを交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「チュチュ」であった。 |
シェヘラザード
(シェーラザード から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 23:26 UTC 版)


シェヘラザード(またはシャハラザード、ペルシア語: شهرزاد, Šahrzād)は、『千夜一夜物語』の登場人物で語り手。サーサーン朝(サーサーン朝ペルシャ)[1][2]のシャフリヤール王(Shahryār)の王妃であり、毎夜、命がけで王に物語を語る。
なお、サーサーン朝は実在した国家、2人はこの物語上の架空人物。
逸話
『千夜一夜物語』は、枠物語[注 1]の最外枠にあたる物語である。
シャフリアール (en) 王(شهريار, Šahriyār シャフリヤール、「王者」の意味)は彼の一番目の妻の不貞を発見した怒りから、処女と結婚しては翌朝には処刑していた。殺害が続いたとき、大臣の娘のシェヘラザードは王の愚行をやめさせるために、王との結婚を志願した。
シェヘラザードは自ら王と一晩を共にした。シェヘラザードは王の閨に行くと、最愛の妹ドニアザード(ドゥンヤザード)への別れを告げたいと望んだ。二人はドニアザードがシェヘラザードに夜の間中話し続けるようせがむことを約束していた。王は横になってシェヘラザードの最初の話に聞き入っていた。だがシェヘラザードは夜明けが近づくと話をやめてしまった。王は話を最後までするように頼んだが、シェヘラザードは夜明けが来るのでと口をつぐんだ。そして、慎み深く、「明日お話しするお話は今宵のものより、もっと心躍りましょう」と言うのであった。
そして王は新しい話を望んでシェヘラザードを生かし続け、千と一夜の物語を語り終える頃には二人の間には子が産まれていた。王は自分とシェヘラザードの間に子供が出来たことを喜び、シェヘラザードを殺さないことと、彼女を正妻にすることを誓った。
これらの話はイランの「千の神話」(هزارافسانه, Hazār-Afsāna)と呼ばれる物語を核としている。
語源
シェヘラザードは、古い段階ではシーラーザード(شیرازد, Šīrāzād、アリー・アル=マスウーディー)、シャフラーザード(شهرازاد, Šahrāzād、イブン・アル=ナディム)と記され、後者は「領地 (شهر, šahr) の麗しき (ازاد, āzād) 女」という意味になる。アッバース朝の第5代カリフ・ハールーン・アッ=ラシードの母ハイズラーン(الخيزران بنت عطاء, Al-Khayzuran bint Atta、生年不明 - 789年)は、シェヘラザードのモデルであるといわれる。
シェヘラザードは、「見目麗しき」(چهرازاد, Čehrzād/Čehrāzād) とたたえられる上古のカヤーニー王朝(ペルシャ神話に出てくる伝説上の王朝で、アケメネス朝に相当)の王バフマーンの娘ホマーイ妃(英語: Komani/Homai。アヴェスター語: humaiti - アミュティスに相当。)と同じとみなされ、混同され、あるいは部分的に同じ起源を持っている。
脚注
注釈
- ^ 複数の物語を一つの大きな物語中に含む小説形式。『千夜一夜物語』では入れ子細工のような構成を取っている。
出典
参考文献
- "The Arabian Nights", Translated by Husain Haddawy, Based on the text of the 14th-century Syrian manuscript edited by Muhsin Mahdi, Everman's Library 87, 1992, ISBN 0-679-41338-3(US)
- 『アラビアン・ナイト (全18巻及び別巻)』 前嶋信次・池田修訳
- 『完訳 千一夜物語 (全13巻)』 豊島与志雄・渡辺一夫・佐藤正彰ほか訳
- 『バートン版 千夜一夜物語 (全11巻)』 大場正史訳
- ケイト・D・ウィギン、ノラ・A・スミス編 『アラビアン・ナイト』 坂井晴彦訳、W・ハーヴェイ他画
- 福音館書店〈福音館古典童話シリーズ〉、1997年。 - 児童書
- 前嶋信次 『アラビアン・ナイトの世界』 平凡社ライブラリー、1995年
- ロバート・アーウィン 『必携アラビアン・ナイト 物語の迷宮へ』 西尾哲夫訳、平凡社、1998年
- The Arabian Nights Entertainments プロジェクト・グーテンベルク
関連項目
外部リンク
- “アラビアンナイトの翻訳事情 : 明治・大正・昭和時代における翻訳の変遷” (PDF). 国立国会図書館 第92回 常設展示 1998年7月28日 - 8月21日. 2017年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月2日閲覧。
- 国立民族学博物館教授 西尾哲夫「アラビアンナイト断章」全4回シリーズ
- イスラム世界における女奴隷 ―『千夜一夜物語』と同時代史料との比較― Female Slaves in the Islamic World: Comparison between the Arabian Nights and its Contemporary Sources
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