サントリーと広告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 02:35 UTC 版)
創業者の鳥井信治郎も広告が好きだった。また開高健、山口瞳、柳原良平もサントリーの宣伝部に所属していた(前述の3名は後に独立し、サン・アドへ移行して、広告の企画立案ならびに、当時サントリーから発売されていたPR誌「洋酒天国」の編集を手掛ける)。戦前には片岡敏郎の手による赤玉ポートワインの広告が有名となり、戦後はテレビの普及とともにテレビCMの広告を次々と打ち出した。 主な広告として「トリスを飲んでHAWAIIへ行こう!」や、京都の街を子犬が歩く姿を撮影したトリス、サミー・デイヴィスJr.のスキャットや、カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞したサントリーホワイト、アルチュール・ランボーやアントニオ・ガウディやグスタフ・マーラーを題材にしたサントリーローヤル、アニメのペンギンが松田聖子の「SWEET MEMORIES」を歌ったサントリー缶ビール、椎名誠(彼とサントリーの結びつきは非常に強い)と猫が出演したサントリー生ビール、近年では長塚京三と田中裕子が出演していた新オールドなどの広告がある。 一部のCMについては白州蒸溜所内に併設された白州ウイスキー博物館のビデオ・ライブラリーや、電通本社 (東京都港区)にあるアド・ミュージアム東京で視聴が可能である。 また、毎年成人の日(1999年(平成11年)までは1月15日)には『新成人おめでとう』、4月1日 には『新社会人おめでとう』という、伊集院静が書いたコラムが各新聞社の広告欄に掲載される。 2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)により、その後しばらく民放の企業出稿による商品CMが軒並み自粛となり、ACジャパン(社長の佐治敬三が、大阪の財界人に呼びかけて設立した「関西公共広告機構」が前々身)のテレビコマーシャルに差し替えられた中、いち早くテレビCM放映を再開。同年4月6日より、震災からの復興をテーマとして、当時同社グループのCMに出演していた総勢71名の俳優・歌手 が、坂本九のヒット曲である『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』の両曲(編曲・山下宏明)を、リレー形式で歌う『サントリー企業イメージのテレビCM』が放映された。 2020年(令和2年)5月には、新型コロナウイルス感染拡大防止のため自宅待機要請が行われているなか、在宅リモート会議のスタイルで、サントリーの当時のCM出演者たちが3~4人ずつで会話をする様子を描いた『話そう。みんなで』篇を、サントリー公式サイト動画、Youtubeチャンネル動画、テレビCMで展開した。
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