サンタクロースの追跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 02:21 UTC 版)
「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」の記事における「サンタクロースの追跡」の解説
「NORADのサンタ追跡」も参照 ノーラッドはクリスマスになると「ノーラッド・トラックス・サンタ」(NORAD Tracks Santa)として、毎年サンタクロースを追跡している。冷戦の真っ只中の1955年から、CONADが開始したものを受け継ぎ、2004年で50周年を迎えた。 きっかけは、コロラドの百貨店・総合スーパーのシアーズ (Sears) が、子供向けにサンタクロース・ホットラインを開設したときの広告に誤植があり、誤った電話番号を載せてしまったことから始まる。その番号は偶然にも当時のCONAD司令長官席へのホットラインで、子供からの電話を受けたハリー・シャウプ大佐(1917年9月29日 - 2009年3月14日)が「レーダーで調べた結果、サンタが北極から南に向かった形跡がある」とユーモアを込めて回答して以来、クリスマスの恒例行事になった。 1998年から毎年クリスマス・イヴになると、サンタクロースの出発を「レーダーで確認」、その飛行を「偵察衛星とイージス艦とサンタカメラネットワークで追跡」し、戦闘機をカナダのユーコンからメキシコのメキシコ・シティーまで飛ばして、「アメリカの領域内にいるサンタを追跡」する。これらの情報を提供するために、多くの軍事スタッフや民間人職員らがボランティアとして、電子メールや電話等の応対を務めている。 インターネットが普及して以降は、公式サイトにて、クリスマス・イヴの夜から行なっている追跡の模様を、動画を用いて中継している。2006年の日本地域の中継では「新幹線や富士山と比較し速度検証した結果、サンタクロースの速度は新幹線の100倍」と言及した。 サンタ追跡には多くの企業が協力しており、2004年から追跡プロジェクトに関わっていたGoogleは、2007年から2011年にかけてノーラッドの公式パートナーとして、Google Earthを用いての現在位置ストリーミング表示やモバイル版Google マップによる携帯端末からの位置確認などのサービスを提供。2012年はマイクロソフトを公式パートナーとして地図サービスにBing Mapsを使用している。 カナダ空軍では領空内でサンタをエスコートするCF-18 ホーネットのパイロットや整備員を毎年選出しメディアに発表している。 なお、シーズン以外の公式ウェブサイトには、休暇中のサンタクロース画像が表示される。
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