サハ1形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 19:25 UTC 版)
「豊川鉄道・鳳来寺鉄道・田口鉄道の電車」の記事における「サハ1形」の解説
サハ1形は、1922年(大正11年)日本車両製の車体長17m級木造客車を、電車用の付随車に改造したものである。当初はホハ1形(1・2)、ホロハ1形(1・2)と称していたが、ホハ1・2は1935年(昭和10年)12月に、ホロハ1・2は1937年6月に改造され、本形式の1 - 4とされた。 当初は、一般的な客車と同様の車端部に出入台を設ける構造であったが、元の開き戸を埋め込んで客用窓とし、車体中央部2か所に引戸を新設している。この際、全クロスシートであった座席は一部をロングシート化されたが、1940年にはラッシュ対策としてロングシートを撤去して、乗車定員を増加させている。 戦後は、3・4が伊那松島機関区に転用されて天竜峡以北のHL車とともに使用されたが、1950年3月、事業用客車(救援車)に転用され、ナヤ26960形(26960・26961)として浜松機関区および沼津機関区に配置された。1953年6月の車両形式称号規程改正ではナエ27000形(27000・27001) と改称され、それぞれ1965年(昭和40年)、1964年まで使用された。 一方豊橋機関区に残った1・2は1951年4月に廃車され、1953年に豊川分工場で解体されたが、いずれかのTR11形台車がクハ47023に転用されている。
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