サイコパスと職業、組織内のサイコパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:25 UTC 版)
「精神病質」の記事における「サイコパスと職業、組織内のサイコパス」の解説
ケヴィン・ダットンの調査による、サイコパスの多い職業の上位10位は次のとおり。 body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper{margin-top:0.3em}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ul,body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ol{margin-top:0}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper--small-font{font-size:90%}CEO 弁護士 テレビやラジオのジャーナリスト 小売業者 外科医 新聞記者 警察官 聖職者 コック 軍人 また、ヘアは、次のような職業の者に多いと推測している。 金融商品関係者(金融商品仲介業者) (stock promoter) 政治家 警察関係者 中古車営業 傭兵 (mercenary) 弁護士 また、他にも次のような者にも多いとしている。 連続殺人犯 レイプ犯 泥棒 詐欺師 暴力亭主 ホワイトカラー犯罪者 株の悪徳ブローカー 幼児虐待者 非行少年グループ 資格を剥奪された弁護士や医師 麻薬王 プロギャンブラー 犯罪組織構成員(マフィアのメンバーや暴力団員などのこと) テロリスト カルト教祖 金のためならなんでもやる人たち 企業内のサイコパス 彼らの特性が原因で、サイコパスは、組織内の位置としては組織下層部よりも上層部に多いと考えられており、とりわけ企業に存在するサイコパスはコーポレート・サイコパス (corporate psycopath) と呼ばれ、長年安定して営まれてきた企業をときに破滅へと導く原因になり得ると考えられはじめている。コーポレート・サイコパスには以下の様な特徴がある[要ページ番号]。 「変化」と「スリル」を好むため、様々なことが次々起こる状況に惹かれる。 自由な社風になじみやすい。ラフでフラットな意思決定が許される状況を利用する。 他人を利用することが得意な為、リーダー職に適正がある。スピードが速い業界などでは、本性が暴かれる前に、周りの状況が変化するため都合が良い。 口ばかりうまくて地道な仕事はできないタイプが多い。 職場の環境を「協調し合う場所」というより「競争的なもの」であると捉える。 一般社会におけるサイコパスの発生率は1%だが、組織の指導的立場にある人を見ると4%と著しく過小評価されている研究もあったが、ボンド大学の法医学心理学者ネイサン・ブルックスの研究によると、CEOの5人に1人がサイコパスで、企業の上司の21%がサイコパスであることが判明した。CEOの5人に1人はサイコパスということになり、これは囚人とほぼ同じ比率である。 コーポレート・サイコパスの上司がいる会社の場合「部下の離職率、精神疾患の発症、モチベーションの低下」などが際立っていることも報告されており、会社によっては、その社会的損失が莫大ともなり得る。 このことは、非倫理的行動や違法行為に傾倒する一種の「コーポレート・サイコパス」が、採用の仕方によっては会社のトップに立つことが許されることを示しており、企業は従業員をスキルだけでなく性格的特徴も含めて審査する必要があるのである。
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