consultation
「consultation」とは、「相談」や「協議」「審議会」「参照」などといった専門家に対して相談することや助言を求めることを意味する英語表現である。
「consultation」とは・「consultation」の意味
「consultation」とは、相談や話し合い、(専門家から)意見を聞く、(専門家と)協議するなどの意味を持つ表現である。名詞として使われ、複数形にする時は語尾にsを付けてconsultationsとする。医療の場において「consultation」とは、医師にかかる、受診するなどの意味で使われる他、専門家の意見を聞くという意味から、より専門性の高い意見を聞くために、他科の医師に患者を診てもらうといった意味で使われることもある。これを他科コンサルテーションと言う。「consultation」の発音・読み方
「consultation」は「コンサルテーション」と読む。発音記号は米国英語で「kὰnsəltéɪʃən」であり、音節は「con・sul・ta・tion」である。「consultation」の語源・由来
「consultation」は、ラテン語で「一緒に」を意味する「con-」と「取る」を意味する「sel-」を合わせた「consulo」が語源であるとされている。「consultation」を含む英熟語・英語表現
「under consultation」とは
「under consultation」は、相談中という意味である。「(専門家に)助言を求める」という意味を持つ「consultation」と、「~下に」「~中に」などの意味を持つ「under」を合わせることによって、相談中と訳すことができる。
「in consultation with」とは
「in consultation with」は、「○○と相談して」という意味である。「in consultation with」を使った例文として、
・This was a decision made in consultation with him.(これは彼と相談しながら決めたことである)
・In consultation with teachers to decide where to go to school.(先生と相談しながら進学先を決める)
などのような文章を挙げることができる。
「consultation」に関連する用語の解説
「medical consultation」とは
「medical consultation」とは、医療相談のことを意味する表現である。医師や看護師などの医療従事者に対して、患者やその家族らが治療面での不安や疑問を解消し、安心して治療に専念できるように相談することである。病院によっては、医療相談をメインに取り扱っている部署を持っている病院もあり、治療面での不安事から、今後の生活や家庭などについてまで相談に乗ってくれる所もある。
「public consultation」とは
「public consultation」とは、「公聴」などを意味する表現である。「パブリックコンサルテーション」として英語のまま使われることも多い。パブリックコンサルテーションとは、政策原案に対して、広く意見を募集し、案に反映していくというプロセスのことである。パブリックコンサルテーションを行うメリットは、政策として政府が決定する前に、国民の意見を聞くことによって、より良いものに仕上げていくことができるという点である。政治家や一部の団体だけの声では公平で適切な政策は実現できず、偏りが出来てしまうため、できるだけ多くの意見を聞くことが重要である。ただし、意見を募集しても実際に上がる声は少なく、少数に対する政策案であればあるほど、意見を集めることは難しいとされている。これを解決する手法として、パブリックコンサルテーションの認知度を上げること、ITなどの技術を活用し、より簡単に、誰でも意見を発することができるシステムを構築することなどが重要である。
「consultation room」とは
「consultation room」とは、診察室を意味する表現である。「consultation」の複数ある意味の中の「診察を受けること」や「専門家の意見を聞くこと」などから、「consultation」を「診察」と訳し、部屋を意味する「room」と合わせることによって、診察室と訳すことができる。
「consultation card」とは
「consultation card」とは、診察券を意味する表現である。「consultation room」と同じく、「consultation」が「診察を受けること」や「専門家の意見を聞くこと」という意味になり、カードや札を意味する「card」と合わせることにより、「consultation card」で「診察券」と訳すことができる。
「consultation」の使い方・例文
「consultation」を使った例文として、・Decide after consultation with parents.(保護者と相談の上、決定する)
・It takes a long time from reception to consultation.(受付から診察まで時間がかかる)
・Make an appointment for the next doctor's consultation before going home.(次の受診の予約をしてから帰宅する)
・He gives sound advice for consultation.(相談に対して的確なアドバイスをしてくれる)
などが挙げられる。
コンサルティング
(コンサルテーション から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 09:59 UTC 版)
コンサルティング (英: consulting) とは、企業(まれに行政など公共機関)などの役員(特に経営者)に事業継続のための解決策や方針を示す業務。コンサルティングを行う企業を、コンサルティングファームと呼ぶ。発祥はアメリカ合衆国[1]。
概要
企業・機関の相談を受け、経営戦略・事業開発・業務開発などで抱える課題に指導や企画・立案を行い、成長へと導く仕事である[2]。2021年~2022にはコンサルしか知らなかった情報のコモディティ化・コロナ禍におけるデジタルトランスフォーメーションの進行の影響を受けている。他にもコンサルティングファームは人員を大幅に増やしているが、事業内容の比重は解決策提案から「解決策の実行支援」となってきているため、コンサルタントという肩書を持っていても戦略提案を担えず実行支援以降のフェーズしか経験のない者が増えている課題がある[3]。
種類
経営コンサルティング
- 戦略系
- M&A
- 経営計画策定
- 新規事業
- 海外進出
- 総合系
- 組織・人事
- 生産・物流
- 財務会計
- 経営管理・管理会計・コスト管理
- 税務
- 調達・購買
- マーケティング
詳細は経営コンサルタントを参照。
業務コンサルティング
環境・技術・建設・都市計画・空間情報・上下水道・地質・農業土木・造園・ランドスケープ・森林・林業・林業経営・建築・補償・再開発・積算・観光など。
役職
一般にコンサルティングファームでは、以下のような人事タイトルで階級づけを行う。(会社ごとにタイトルの詳細は異なる。) 例えば、IT企業で「アナリスト」は上級のプロジェクトマネージャーを指すが、コンサルティング業界では入門クラスの名称として使われる。
- アナリスト (新入社員クラス)
- コンサルタント、アソシエイト(一般社員クラス)
- シニアコンサルタント、シニアアソシエイト (主任、係長クラス)
- アシスタントマネジャー (課長補佐クラス)
- マネージャー、ヴァイスプレジデント(課長、次長、部長代理クラス)
- シニアマネージャー(部長、室長クラス)
- ディレクター (部長、室長クラス)
- アソシエイトパートナー、プリンシパル (本部長、局長クラス)
- パートナー、シニアパートナー(役員クラス)
批判・問題点
- 「企業の業績拡大、経営改革には不可欠」との意見もあり、経営陣に代わって企業の舵取りをしているコンサルタントも少なくないものの、特殊な事例に基づいた理論で企業組織が複雑化し、従業員は酷使される一方で、コンサルティング料で潤ったコンサルタントたちは、「エクセルのスプレッドシートや、見かけ倒しの方法論や、人を煙に巻く専門用語や鼻持ちならない傲慢さで武装」「数々の経営神話をでっちあげ、世間に広め」続けているとの批判がある[4]。
- 経営コンサルタント日沖健[5]によると経営者が経営での問題をコンサルタントに相談するというのが本来の業務であるが、他にも日本政府の審査が甘くなったため、事業承継支援(など公的支援)では「コンサルタントが補助金をエサに経営者に売り込む」という逆転現象が起きていて、「事業承継支援」が補助金でバブル化している問題が起きている。「事業承継」への補助金申請の採択率が、導入初年度の平成29年度は11%のみときちんと審査が行われたが、国が事業承継対策に力を入れ出した平成30年度以降から73~82%と劇的に甘くなって、バラマキ状態なことが背景にある。そして、コンサルティング業の発祥であるアメリカでは起業家や投資銀行家のが人気であるが、日沖によると日本では東大などトップ校学生に外資系コンサルファームが人気となっている日本特有のバブル現象が起きている。[1]。
- 経営陣がコンサルタントの役に立たない経営理論に振り回される問題点がある。大企業でさえ、経営理論によってボロボロにされるケースがあり、ファイザーは、ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が重要な競争優位をもたらすと主張した「差別化戦略」(大型新薬開発に特化)を実践したにもかかわらず、新薬開発に失敗し続け、株価は42ドルから2008年の株式市場の暴落以前よ17ドルにまで下落してしまった。2001年末に経営破綻したエンロンでは、コンサルティングファームのマッキンゼーによって導入させられたスター制度で見られるように、コンサルタントが割高なことやコンサルトされた会社を破綻させることも問題になっている。コンサルティングファームが主張する「最先端の経営理論」の多くは、個々でたまたま成功しただけの事例であり、他の企業でも成功するとは限らないのに、コンサルタントが特殊な事例を素晴らしい理論かのように持ち上げ、法外なコンサルティング料で売り込み続けている問題がある[4]。
- 本来の性質上、外資系のコンサル会社は、特にアメリカにおいては、軍や中央情報局(CIA:諜報機関)、外交問題評議会といった組織と関係のある幹部やメンバーが少なくなく、これらの組織からの委託業務も多いと言われる。[6]
脚注
- ^ a b “コンサルばかり儲けさせる「国の補助金」の問題”. 東洋経済オンライン (2020年1月20日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ “コンサルティング業界とは?仕事内容や将来性について | 船井総研 採用サイト”. recruit.funaisoken.co.jp. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “【2021年~2022年】コンサル業界の最新動向|コンサル&ポストコンサル転職”. コンサル&ポストコンサル転職|コンコードエグゼクティブグループ. 2022年9月25日閲覧。
- ^ a b 編集部. “経営コンサルが企業を滅ぼす…法外料金、役に立たない理論 敏腕コンサルが暴露”. ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫る. 2022年5月11日閲覧。
- ^ “日沖 健 プロフィール”. 文春オンライン. 2024年4月20日閲覧。
- ^ Jonathan Feldman (1989). Universities in the business of repression: The Academic-military-industrial. South End PressISBN:0896083543
関連項目
- コンサルテーションのページへのリンク