クレイジーバルーン 2005とは? わかりやすく解説

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クレイジーバルーン

(クレイジーバルーン 2005 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 20:36 UTC 版)

クレイジーバルーン
Crazy Balloon
ジャンル 固定画面アクションゲーム
対応機種
開発元
発売元
人数 1 - 2人交互プレイ
発売日
  • AC
  • 1980年[1]
  • PS
  • 2000年10月26日
  • PS4 / Switch
  • 2025年6月26日[2]
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クレイジーバルーン』(: Crazy Balloon[注 1]は、タイトーが1980年に発売したアーケードゲーム[1]。左右に揺れる風船を割らないように操作して、イバラで作られた迷路を突破する内容である[5]

本作は1980年4月に東京で開催されたタイトー主催の新作展で発表され[1]、同時期にテーブル筐体およびアップライト筐体の形で発売された[5]

ゲーム内容

ゲーム概要

左右に揺れる風船をSTART地点からGOAL地点まで移動させるとステージクリア。道中はイバラによりコースが形成され、イバラに触れると風船がパンクし風船の持ち数が1つ減る。GOAL地点ではクリア時ボーナス点の表示がありステージ所要時間により20点ずつ減点され、いずれ0点になるがクリア時ボーナスが無くなる以外のペナルティは無い。風船持ち数4つが無くなるとゲームオーバー、10,000点でエクステンド(ともに標準設定時)。全48面。

操作パネルは当時一般的な垂直方向のものではなく、現在主流の水平方向のもの。操作系はレバーでなく、上下左右方向へそれぞれ4つのボタンで行う(複数押しによる斜め移動あり)。但し店舗所蔵基板によるリバイバル稼働時は、専用の操作パネルが用意出来ない為か、レバーにより稼働がなされるケースが多い。

登場キャラクター

当時のタイトーは、ブームの終わった『スペースインベーダー』のアーケードゲーム基板が大量に残っていたため、ほとんどのゲームがインベーダー基板の流用だったが、このゲームは流用でなく、独自の基板を使用していた。このため『インベーダー』のように動くとキャラの色が変わることはなく、それぞれのキャラに1つずつ固有の色がついている。

風船
プレイヤーキャラクターで、色は面パターンにより変化する。風船は常に左右に揺れているので、タイミングを計って移動させる必要がある。揺れは周回毎に速度が増すので難易度が上がる。
イバラ(茨)
アスタリスク記号(*)に似たキャラクター。これに触れると風船はパンクする。イバラは全部で4色あり、ブルー(水色)10点、グリーン200点、ピンク300点、イエロー500点、イバラを1個通過する毎に色に応じたスコア加点がされる。通常はブルーが数多く配置されているが、通路が狭い等、通過のリスクが高いコース箇所に高得点のイバラが配置されている。イバラの色により通過の効果音が変化する。面が進むとイバラが動くステージが登場。動きは規則的だが、行きと帰りで動く早さが違うイバラもある。また、迷路全体が上下左右に規則的に移動するステージもあり、風船の揺れと重なって難易度が増す。
同じ場所に5秒以上止まると、風船の縦座標に合わせて人の横顔が出現し、吐息による風で風船を流しイバラに激突させようとする。面が進むと最初からコース上に出現している面もある。風船が割れると笑い、ゴールに入ると驚く顔をする。

BGM

当時のテレビゲームにはBGMがあっても、常時流れ続けるものでなく、特定のシチュエーションで短時間流れるものばかりだった。このゲームもそれに該当し、使われたBGMは以下の通り。

  • ステージ開始時に『おおスザンナ』より歌い出しの3, 4小節目が演奏される。画面中にイバラがランダムに埋め尽くされる。またコミカルさを狙い、わざと多少音痴にデータ化されている。
  • 風船が割れたあとの再スタート時にオペラ『カルメン』組曲の転調部が2小節演奏される。なお、他のテレビゲームでは『ルート16』でパワーエサを取った時にやはり転調部が4小節演奏されるほか、後世のゲームでは『太鼓の達人』にも収録されている。
  • ゴールに入った時の曲その1。
  • ゴールに入った時の曲その2。中盤からこの曲になる。
  • ゴールに入った時の曲その3。1や2よりテンポが早く、編曲が凝っている。

移植作品

タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
SuperLite1500シリーズ
~クレージーバルーン2000~
200010262000年10月26日
PlayStation タイトー サクセス CD-ROM SLPM 86660
タイトーメモリーズ 下巻 200508252005年8月25日
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66092 アーケード版の移植
タイトーメモリーズ ポケット 200601052006年1月5日
PlayStation Portable タイトー タイトー UMD ULJM-05076 アーケード版の移植
アーケードアーカイブス
クレイジーバルーン
INT 2025年6月26日[2]
PlayStation 4
Nintendo Switch
タイトー ハムスター ダウンロード販売 -
  • PC-8001版 - 『I/O』誌(工学社刊)に投稿掲載、後にコムパックからテープ販売。グラフィック機能は使用されず、テキスト(罫線、記号キャラ)で描写。記述言語はBASICのみ、1面クリアするとゲームオーバーという簡素な作りで、MZ-80K/Cにも移植されている。後に著作権の関係からタイトルが問題となり、『ちくちくバルーン』と改名された。
  • PC-8001版 - 九十九電機より発売。要増設メモリー。基本縦画面(のみ)。PC-8001のグラフィック機能で描写。テープロード時にキーコンフィグを画面を縦置きのものか、横置きのままのものか選択可。
  • PC-6001版 - 電波新聞社より発売。イバラはキャラクタグラフィックだが、風船はアーケード版より小さいもののグラフィックで細かく動かしており、PC-8001版より一歩アーケード版に近い。
  • PlayStation版 - 2000年10月26日、サクセスよりSuperLite1500シリーズクレージーバルーン2000』として発売。アレンジ版も収録。
  • PlayStation 2版 - 2005年8月25日発売の『タイトーメモリーズ 下巻』に収録。
  • PlayStation Portable版 - 2006年1月5日発売の『タイトーメモリーズ ポケット』に収録。アレンジ版も収録されており、こちらはイバラの代わりに宝石が配置されている。
  • PlayStation 4Nintendo Switch版 - 2025年6月26日にハムスターが展開する『アーケードアーカイブス』の1作品として『アーケードアーカイブス クレイジーバルーン』のタイトルで配信[2]。アーケード版の移植[2]。「こだわり設定」にて風船の破裂音の調整をする事ができる。

脚注

注釈

  1. ^ 1980年の『ゲームマシン』紙に掲載されたタイトーの広告[3]や、業務用版のチラシ[4]では『クレージー・バルーン』の表記が使用されている。

出典

  1. ^ a b c TVゲーム本格化 大盛況のタイトー新作展(東京)」『ゲームマシン』昭和55年4月15日号(第140号)、アミューズメント通信社、3面。オリジナルの2019年6月1日時点におけるアーカイブ。2025年6月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e 【アケアカ】『クレイジーバルーン』イバラの迷路を風船で進め。絶妙な操作感がクセになるタイトーのアクションが6月26日配信”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2025年6月25日). 2025年6月25日閲覧。
  3. ^ タイトー「ルパン三世他 (新聞広告)」『ゲームマシン』昭和55年4月15日号(第140号)、アミューズメント通信社、27面。オリジナルの2019年6月1日時点におけるアーカイブ。2025年6月25日閲覧。
  4. ^ Crazy Balloon - Taito (Video Game, 1980) - Japan”. The Arcade Flyer Archive (TAFA). 2024年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月25日閲覧。
  5. ^ a b 話題のマシン §(タイトー新製品特集) 新TVゲーム「クレージーバルーン」「ルパン」」『ゲームマシン』昭和55年4月15日号(第140号)、アミューズメント通信社、11面。オリジナルの2019年6月1日時点におけるアーカイブ。2025年6月25日閲覧。

外部リンク


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