キリスト教外部による史料とは? わかりやすく解説

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キリスト教外部による史料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:45 UTC 版)

ナザレのイエス」の記事における「キリスト教外部による史料」の解説

非キリスト教徒による一次史料少ない。 イエスの名前が初出するキリスト教外の文書では、フラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』(18:63)やタキトゥス『年代記』などのごく一部イエスに関する記述があるが、前者後代一部加筆疑われており、後者同時代史料でないばかりかキリスト教徒(「クレストス」を開祖とする宗教)に言及したのである。したがってイエス実在性根拠とするには問題含んでいる。 しかし、紀元後30年ころにローマ皇帝対す反逆罪磔刑処せられた人物のあったことについては、ローマユダヤ側史料によってもある程度裏づけられる。また、十字架刑は、当時ローマ法規定され刑罰であった2008年に、フランス人考古学者のフランク・ゴディオ氏を中心とする発掘調査グループにより、アレキサンドリア海中遺跡容器発見された。この容器紀元前2世紀後半から紀元1世紀前半のものであり、容器表面には古代ギリシャ語で「DIA CHRSTOU O GOISTAIS(魔術師たるキリストよるもの)」という文字刻み込まれキリスト言及した最古のものである考えられる2012年に、ハーバード大学神学校のカレン・キング教授が、イタリア・ローマで開かれた学会で、キリスト妻について発言記載した古いパピルス片が見つかった発表したパピルス紙片は縦3.8センチ横7.6センチほどの大きさで、エジプトキリスト教徒が使うコプト語文字書かれているこの中に、「キリストは彼らに向かい、『私の妻が…』と発言した」と記され一節があった。紙片個人収集家所蔵していたもので、2011年ハーバード大学持ち込まれキング教授調べていた。ニューヨーク大学専門家鑑定依頼した結果本物パピルスであることが確認されたという。キング教授によると、内容キリスト弟子との対話記録したものとみられ、2世紀半ばごろに書かれとみられる(のちの調査によれば断片自体6-9世紀におそらく写されたもの)。表裏両面に文字書かれており、書物1ページだった可能性もあるという。ただしこの紙片は、キリスト結婚してたとする説を裏付ける証拠にはならないキング氏は指摘する一方キリスト未婚だったことを裏付ける証拠もないといい、キング氏は記者会見で「キリスト結婚してたかどうかは分からないという立場は、以前変わっていない」と強調した

※この「キリスト教外部による史料」の解説は、「ナザレのイエス」の解説の一部です。
「キリスト教外部による史料」を含む「ナザレのイエス」の記事については、「ナザレのイエス」の概要を参照ください。

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