キリスト教地誌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > キリスト教地誌の意味・解説 

キリスト教地誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 01:56 UTC 版)

コスマス・インディコプレウステース」の記事における「キリスト教地誌」の解説

詳細は「キリスト教地誌」を参照 『キリスト教地誌』の大きな特徴は、大地は平らで、天はカーブしたを持つというコスマス世界観にある。彼はクラウディオス・プトレマイオスらの大地球形だという説を軽蔑していた。本書におけるコスマス狙いは、キリスト教以前地学者たちは大地が丸いと考えた点にあることを示し実際に世界幕屋の形をしていることを証明することにあった(ここで幕屋とは出エジプトの際に神がモーセ説明した一種移動神殿である)。しかし、彼の世界が平らだという説は紀元前3世紀以降西洋教養人の間ではごく少数の人のみが支持する観点にすぎなかった。コスマスの説はキリスト教徒の間でも支持を得ることはなかった。少し後の時代キリスト教徒であるヨハネス・ピロポノス彼の説に反対しており、これが当時キリスト教哲学者の大勢見方であったデイヴィッド・C・リンドバーグ次のように主張している:「コスマスビュザンティオン影響力を持つことはなかった。だが、全ての(あるいはほとんどの)中世人々地球平らだ信じていたという主張こじつけるために一般的に利用されているという点で彼は現代私たちにとって重要である。この種の主張は[...]完全に間違っている。実際にコスマス地球平面説支持したことで知られる一人中世ヨーロッパ人に過ぎず水夫旅行家だけでなく、教育受けた全ての西欧人(およびほぼすべての教育受けたビザンティン帝国民)は地球が丸いと考えていた。」 宇宙論以外では、コスマス滅びてしまった世界へ興味深く信頼できる導き手として知られる当時(525年ごろ)イエメン存在したユダヤ人王国アクスムの王が遠征仕掛けたのに彼は居合わせたアクスムの王の要請受けてMonumentum Adulitanumのような現存しない碑文記録している(彼はこれを誤ってプトレマイオス3世帰している)。

※この「キリスト教地誌」の解説は、「コスマス・インディコプレウステース」の解説の一部です。
「キリスト教地誌」を含む「コスマス・インディコプレウステース」の記事については、「コスマス・インディコプレウステース」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「キリスト教地誌」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キリスト教地誌」の関連用語

キリスト教地誌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キリスト教地誌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのコスマス・インディコプレウステース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS