キクゴボウとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > キクゴボウの意味・解説 

きく‐ごぼう〔‐ゴバウ〕【菊×蒡】

読み方:きくごぼう

キク科多年草。高さ約50センチ。根は黒くて長く多肉質線形で、基部を抱く。夏、黄色の花をつける。根は煮て若葉サラダにして食べる。ヨーロッパ原産で、観賞用に栽培

ゴボウアザミの別名。


キバナバラモンジン

(キクゴボウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 05:34 UTC 版)

キバナバラモンジン
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: フタナミソウ属 Scorzonera
: キバナバラモンジン
S. hispanica
学名
Scorzonera hispanica L.
和名
キバナバラモンジン
キクゴボウ
英名
Black salsify
Spanish salsify
Oyster plant

キバナバラモンジン(学名:Scorzonera hispanica)は、キク目キク科フタナミソウ属のひとつ。多年生植物。別名ブラックサルシファイスパニッシュサルシファイブラックオイスタープラント、また単にスコルツォネラとしても種苗業では流通している。

和名

キクゴボウ(菊牛蒡)、西洋黒ゴボウなどと呼ばれることもある。キバナバラモンジン(黄花婆羅門参)という名前はバラモンジン属バラモンジン(Tragopogon porrifolius)と共通するが、別である[1]。また食用・薬用の根はゴボウと外見は似ているが別であり、味も異なる。

特徴

キバナバラモンジンの根

名前に黄花とつく通り花弁は黄色で、放射花である。根は直根性で長さ2メートル位まで成長する。直径は約2センチメートルほど。皮は黒く、中身は白い。

南ヨーロッパ近東など地中海沿岸が原産で、学名にあるようにスペインまで分布しているとみなされているが、西洋で初めてスコルツォネラを記録したレオンハルト・ラウヴォルフは、1575年シリアアレッポ市場で発見した。

属名のスコルツォネラという名前は、古フランス語、毒蛇を意味するscorzonという言葉や、イタリア語で黒い皮を意味する"scorza negra"に由来するとされる。

利用

ドイツでのスコルツォネラ農場

薬用、食用根菜としてヨーロッパでは利用されている。ケルト人やゲルマン人は16世紀頃まで人獣共通感染症や蛇の毒を中和すると考えていたため、薬用として利用されていた。イタリアフランスなどで1660年までには栽培されるようになり、後にベルギーなどにも広がった。19世紀にはオランダで「冬アスパラガス」とも呼ばれていた[2]

栄養値が高く、プロテイン脂肪アスパラギンコリンカリウムリン分、ナトリウムビタミンA・B1・E・C、イヌリン配糖体などを含む。料理の際は、人参などとともに調理され、アスパラガスのようにホワイトソースやマスタードソースなどをかけて食べる。

現在、本種は、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツなどで栽培されている。種苗業での栽培品種としては、ドイツのHoffmanns Schwarzer Pfahlや、Scorzonera Duplexなどが有名である[3]

画像

脚注

参考文献、外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キクゴボウ」の関連用語

キクゴボウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キクゴボウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキバナバラモンジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS