モリアザミとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > モリアザミの意味・解説 

もり‐あざみ【森×薊】

読み方:もりあざみ

キク科多年草本州から九州までの山地草原自生するが、栽培化されてゴボウアザミとよばれ、根を食用とする。→牛蒡薊(ごぼうあざみ)


森薊

読み方:モリアザミ(moriazami)

キク科多年草園芸植物


森薊

読み方:モリアザミ(moriazami)

キク科多年草園芸植物

学名 Cirsium dipsacolepis


モリアザミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/04 16:40 UTC 版)

モリアザミ
2008年9月 福島県会津地方
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: アザミ属 Cirsium
: モリアザミ C. dipsacolepis
学名
Cirsium dipsacolepis (Maxim.) Matsum. (1895)[1]
和名
モリアザミ(森薊)

モリアザミ(森薊[2]学名: Cirsium dipsacolepis)は、キク科アザミ属多年草。別名はゴボウアザミ[3][4]、ヤブアザミ[1]、山菜名でヤマゴボウ[4]、キクゴボウ[4]などとよばれる。

分布と生育環境

分布域は広く、日本では本州(岩手、秋田県以南[5])、四国九州に分布する[2]。山地や野原などの日当たりの良い乾いた草原に見られる[2]

特徴

総苞片はとげ状を呈する

は直立して、分枝しながら高さは1メートル (m) ほどになる[2][4]は羽状に中裂または深裂し、縁に鋭いとげがある[2][4]

花期は秋(9 - 10月)で、茎の頂部を上向きに3個ほどのをつける[2][4]。花はたくさんの筒状花からなる頭状花序(頭花)で、花の色は紅紫色である[2]総苞は粘らない。頭花の基部にある総苞片が極端に長く、とげ状になるのが特徴である[4]。花期には根生葉は残っていない。

根は太く、直径は2センチメートル (cm) ぐらいになり、下向きにまっすぐ伸びる[2][4]菊ごぼうと称して食用にも供される。俗に「ヤマゴボウ」ともよばれるが、有毒のヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の植物とはまったく別種なので、注意を要する[2]

食用

秋に根を掘り採って食用とする[2]。採取時期は、東北地方が9 - 11月ごろ、関東以西では9 - 12月ごろとされる[2]。根は適当な大きさに切ってから茹でて水にさらし、煮物きんぴら天ぷらにして食べられている[2][4]

味噌漬け醤油漬けにしてもおいしく、観光地などでは山牛蒡(やまごぼう)の名で売られている[2][4]。植物名のヤマゴボウ(標準和名:ヨウシュヤマゴボウ)はアザミの仲間とは全く異なる別の植物で、有毒植物であるので、間違えないように注意を要する[4]

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cirsium dipsacolepis (Maxim.) Matsum. モリアザミ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 高橋秀男監修 2003, p. 178.
  3. ^ 四季の山野草[出典無効]
  4. ^ a b c d e f g h i j k 高野昭人監修 世界文化社編 2006, p. 117.
  5. ^ 日本のアザミ:検索結果 >> 標本・資料データベース :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo”. www.kahaku.go.jp. 2024年12月7日閲覧。

参考文献

  • 高野昭人監修 世界文化社編『おいしく食べる 山菜・野草』世界文化社〈別冊家庭画報〉、2006年4月20日、117頁。ISBN 4-418-06111-8 
  • 高橋秀男監修 田中つとむ・松原渓著『日本の山菜』学習研究社〈フィールドベスト図鑑13〉、2003年4月1日、178頁。 ISBN 4-05-401881-5 

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「モリアザミ」の関連用語

モリアザミのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



モリアザミのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのモリアザミ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS