ガルフミラージュ時代とは? わかりやすく解説

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ガルフミラージュ時代 (1972年~1975年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/02 16:04 UTC 版)

JWオートモーティヴ・エンジニアリング」の記事における「ガルフミラージュ時代 (1972年1975年)」の解説

1972年からメイクス国際選手権メイクス世界選手権に名称を改めたまた、国際モータースポーツ競技規則付則J項変更があり、公認生産車スポーツカー廃止され実験的競技車のプロトタイプ・スポーツカー6年ぶりに名称をスポーツカー戻した。これによりメイクス世界選手権は第11クラス以下のスポーツカーのみで競われることとなったJWAではM3以来の独自スポーツカーであるガルフミラージュ・M6 (ロードスター) を開発しこれに参加することとした。エンジンフォード供給契約し、当面DFVを使うがフォードがウェズレイク・リサーチアンドデヴェロップメント (Weslake Research and Development Ltd., 以下、ウェズレイク) に開発委託しているWRP-190 (V型12気筒) にも対応できるようシャシホイールベース異な2種類開発された。この年メイクス世界選手権へ全6戦に参加しグレン耐久6時間の3位とその他2戦で4位を獲得し、ガルフミラージュの年間順位は7位であった1973年メイクス世界選手権へ全8戦に参加し、フランコルシャン1000キロメートル1-2位を獲得した。その他2戦で4-5位を獲得、1戦で5位を獲得しガルフミラージュの年間順位は4位であった 。WRP-190のテストいくつかのレース公開練習中に行いル・マン24時間向けてロングテールクーペも用意したが、いずれもDFVロードスターを上回れ実戦使われることはなかった。これに関係して開発費一部未払をめぐりフォードJWA相手取ったウェズレイクの訴訟発展した1974年設立以来代表者であるジョン・ワイヤーが社業退きFAV時代からワイヤー部下であったジョン・ホースマン (John Horsman) が実質的な代表となったまた、ガルフ石油 (Gulf Oil Co.) の意向により社名ガルフ・リサーチ・レーシング (Gulf Research Racing Co., 以下、GRR) に変更しメイク名からミラージュ外しエンジンメイクのフォード加えてガルフ・フォード (Gulf Ford) とした。車両昨年から継続使用するが、型式名をM6からGR7へ変更したこの年メイクス世界選手権へは8戦に参加し、1位こそ無かったものの上位で着実に完走しマトラに次ぐ年間2位獲得した。またDFV振動大きくスポーツカーレースには不向きといわれていたが、ル・マン24時間DFVでは過去最高位の4位で完走した1975年体制大幅に縮小された。これは世界経済低迷スポーツカーレース世間関心失いつつあることで、GRR運営ガルフ石油利益にならなくなってきたためである。本来であれば前年いっぱい法人解散至るところであったが、ル・マン24時間のみに集中することで解散1年延長した機材面では新型GR8開発し既存のGR7は3台すべて売却された。2台はドイツのGELOレーシングチーム (GELO Racing Team) からメイクス世界選手権参加しル・マン24時間シリーズから外れているため選手権では唯一のミラージュ・メイクとなった。ほか1台は米国フェラーリ販売歴史的名車再生販売事業行っているグランドツーリングカーズ (Grand Touring Cars Inc., 以下、GTC) へ売却された。ル・マン24時間にはGR8を2台体制参加しマトラ不参加の中リジェポルシェ争い、1位と3位獲得した。このほか米国におけるGTCレース活動に1戦のみ共同参画した。 11月30日法人正式に解散しフォード作業所時代から社屋としていたスラウ・トレーディングエステートから退去した。資材関係一切他所移転保管されていたが、翌1976年3月GTC代表のハーレー・クラックストン (Harley Cluxton) がそのすべてとミラージュメイク権利購入しホースマン他旧GRR人員支援を受けル・マン24時間参戦事業引き継いだ。 ガルフミラージュ・M6/ガルフ・フォード・GR7 ガルフ・フォード・GR8

※この「ガルフミラージュ時代 (1972年~1975年)」の解説は、「JWオートモーティヴ・エンジニアリング」の解説の一部です。
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