カーミラの長い眠りとは? わかりやすく解説

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カーミラの長い眠り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/31 05:29 UTC 版)

妖女伝説」の記事における「カーミラの長い眠り」の解説

ヤングジャンプ1979年3号掲載。 嵐の夜に娘が投身自殺行った城下のファニュの訪れていた医師看護師ジョルジア呼ばれたが、治療のかいなく、その娘カーミラ・カルンシュタインは息を引き取った半年後、ジョルジアカーミラ母親であるカルンシュタイン夫人から、お礼かたがた招待の手紙を受け取り、城を訪問した訪問を喜ぶカルンシュタイン夫人と共に2人きりの晩餐の席で亡きカーミラを偲び、翌日カーミラ墓参り約束する晩餐終え夫人客用寝室へと案内されるジョルジア廊下物陰佇むカーミラの姿に驚く。それはカルンシュタイン家に伝わる古いミラルカ・カルンシュタイン夫人肖像画で、カーミラにそっくりに描かれていた。 翌日ジョルジアとカルンシュタイン夫人墓地訪れたその時村人たち墓地へと押し寄せてきた。カーミラ死後変死をする娘が続出している、昨夜も若い恋人何者かに襲われ、男は喉を喰い破られ、娘は全身の血を抜かれ殺されたのだと。村人たち先頭立っていた若い牧師は「カーミラ吸血鬼として蘇った」と宣言するのだった牧師らは墓を掘り返しカーミラ納められている蓋を開ける。そこには半年前と変わらず腐敗もせずに眠るがごとく美貌保ったままのカーミラの姿があった。そして、カーミラの手ジョルジアの手首を掴んだカーミラ仮死状態であった判断したジョルジアカーミラを城へと運ばせた。若い牧師は、カーミラ吸血鬼であり滅ぼさねばならないと言い張る。ファニュの数百年前にも吸血鬼ミラルカ犠牲者出しており「ミラルカ見つけた殺せ」と代々牧師受け継がれているのだと。そして、若い牧師はカルンシュタイン夫人に、このカーミラ夫人実の娘ではないことを問いただす。しかし、夫人はたとえ吸血鬼であってもこの娘を牧師たちに渡しはしない強硬に反抗するジョルジア取り成しもあり、牧師とりあえずは引き上げることにした。 その夜ジョルジアは、血の海溺れ女性追われて血を吸われる悪夢を見る。目覚めたジョルジア首筋には確かに小さな鋭い牙の痕ができ、出血をしていた。ジョルジア警護呼んであった警官と若い牧師も再び城へとやって来てジョルジアの首の包帯見てカーミラ新たな犠牲者ではないか警告をする。吸血鬼は特に気に入った娘は一気殺さず少しずつ血を吸って自分のものにするのだと。カーミラ寝顔を見ながらジョルジアは、自ら仮死状態になり代謝抑え、時々血を吸って生き続ける事が可能ならば若く美しいままで永遠に生き続けられるではないか思いつく女性として嫉妬加わりジョルジアカーミラ目覚めさせるための処置を行うことを決意し夫人許可求める。まだ数人しか成功例がないが、昏睡状態患者から自身血液抜き取り、それを頸動脈流し込む。そのショック昏睡から覚めさせると。 処置の邪魔になるからと、牧師警官伴われ退席させられた。ジョルジアカーミラの腕から採血し、その血をそのまま頸動脈注射する。それは永遠の若さを保つ美女をただの女に引き戻す行為でもあった。頸動脈への注射カーミラ身体痙攣をはじめ、閉じたまぶたから涙を流れだす。一方、古いミラルカ肖像画見た牧師は、やはりカーミラ永遠の時を生きる吸血鬼であった判断し警官振り切ってカーミラ部屋へと駆け戻る。 カーミラのまぶたが開き夫人が「目覚めた」と叫ぶと同時に木製ステッキを手に飛び込んできた牧師カーミラ心臓ステッキ突き立て鮮血吹き上がった。その直前に、ジョルジアカーミラ首筋にも自分と同じ牙の痕がついていたことを見て取るカーミラそのまま即死したが、伝承違ってその遺体チリとなって消える事もなかった。茫然とする牧師は、遅れて戻ってきた警官殺人現行犯として逮捕された。 ジョルジア背後に、カルンシュタイン夫人忍び寄り囁く。今度は、ジョルジア新しカーミラになるのだと。 廊下肖像画落ち、そこには夫人と同じ顔の肖像画があった。

※この「カーミラの長い眠り」の解説は、「妖女伝説」の解説の一部です。
「カーミラの長い眠り」を含む「妖女伝説」の記事については、「妖女伝説」の概要を参照ください。

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