カバーおよび派生作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 05:47 UTC 版)
「グリーン・ベレーのバラード」の記事における「カバーおよび派生作品」の解説
1966年の発表以来、『グリーン・ベレーのバラード』は陸軍の慰問歌手としてその名を知られたケイト・スミスや、グラミー賞を受賞した伝説的ギタリストデュアン・エディ(英語版)といった著名なアーティストから、ドラッグストア・レコード(英語版)(古い曲のカバー版などを収録した低価格なレコード)を手がける無名のアーティストに到るまで、有名無名を問わぬ様々な歌手によって世界各国でカバー版が発表された。 多くのカバー版は外国において当該国の軍特殊部隊を題材とするように翻訳したものであった。次のようなものが良く知られている。 ドイツ語版のHundert Mann und ein Befehl(100人と1つの命令)はフレディ・クイン(英語版)、後にはハイジ・ブリュール(英語版)によって歌われ大ヒットした。Hundert Mann und ein Befehlは反戦歌であり、息子だけではなく父親にも、全ての犠牲を拒否させる歌詞であった。クインのバージョンは、後にWelle: ErdballやCryptic Wintermoonによって更にカバーされた。 オランダ王国陸軍のコマンドー軍団(英語版)(KCT)では、英語の歌詞をほとんどそのまま使用している。ただし、オリジナルでは"These are men, America's best"と歌われるサビの箇所を"These are men, The Netherlands' best"と歌い替えている。また最後に息子についての願いを語る箇所も、"Make him one of The Netherlands' best"と同様に歌いかえられている。この歌は元々、過酷なコマンドー基本訓練(ECO)を完遂した新兵達がコマンドー軍団の象徴である緑色のベレー帽を受け取る際に歌ったものであるという。 ローデシアのシンガーソングライタージョン・エドモンド(英語版)は緑色のベレー帽を身に着けていたローデシア軍の特殊部隊ローデシア軽歩兵(英語版)の兵士を題材としてグリーン・ベレーのバラードをカバーした。また、Ballad of the Red Beret(レッド・ベレーのバラード)は、チクルビに駐屯するローデシア内務省軍の隊員によって歌われた。南アフリカでは、Ballad of the Maroon Berets(マルーン・ベレーのバラード)としてカバーされた。マルーンのベレー帽は同国の特殊部隊旅団および第44落下傘連隊(英語版)のシンボルである。 スウェーデン語版のBalladen om den blå baskern(ブルー・ベレーのバラード)は、青いベレー帽を着用し国連軍の国際連合平和維持活動に参加するスウェーデン軍兵士を讃えたものである。アニタ・リンドブロム(英語版)によって歌われた。 クロアチアの特殊作戦大隊(英語版)(BSD)でも英語歌詞を使用しているが、KCT版と同様に"These are men, America's best"を"These are men, Croatia's best" と歌いかえるほか、最後のサビも "Make him one of Croatia's best"と歌いかえられる。 イタリア語版はLa Ballata del Soldato(兵士のバラード)として知られ、クァテット・チェトラ(英語版)により歌われる。 日本語版の悲しき戦場は、漣健児の作詞によるもので、その歌詞はオリジナルと大きく異なる。ケン・サンダース(ビクター)とダークダックス(キング)の競作によって歌われた。
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