ウィングド・リバティ・ヘッドとは? わかりやすく解説

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ウィングド・リバティ・ヘッド(マーキュリー)(1916年 - 1945年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 00:29 UTC 版)

10セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の記事における「ウィングド・リバティ・ヘッド(マーキュリー)(1916年 - 1945年)」の解説

通例この硬貨は「マーキュリー・ダイム」と呼ばれるが、硬貨にはローマ神話の神であるメルクリウス(英語読みでマーキュリー)は描かれておらず、また硬貨水銀(英語でマーキュリー)も含まれていない。この硬貨表側には、伝統的な自由の象徴であるフリジア帽かぶった女神描かれている。この帽子の羽は、思想の自由象徴する意図がある。著名な彫刻家アドルフ・A・ウェインマンによりデザインされたこのウィングド・リバティ・ヘッド・ダイム (Winged Liberty Head dime) は、多く人々よりこれまでアメリカ合衆国製造され硬貨中でも最も美しデザイン一つであると考えられている。銀90%、10%金属構成と、17.9mmの直径は、バーバー・ダイムの頃より変わっていない。 アメリカ彫刻家オーガスタス・セント・ゴーデンス学んだウェインマンは、1915年行われた硬貨デザインコンテストで、他の2人芸術家押しのけて見事1位に輝いた女神モデルとしたのは、アメリカの詩人ウォーレス・スティーブンスの妻である、エルシー・カッチェル・スティーブンスではないか考えられている。オリーブの枝並列された束桿ファスケス)が描かれている裏側のデザインは、アメリカ戦争への準備同時に、平和へ願望象徴されている。しかし束桿1922年以降イタリア独裁者ベニート・ムッソリーニ率いファシスト党象徴として用いており、戦時中には束桿デザイン批判されることとなった。 主に1916年デンバー製造され10セント硬貨大多数は、それまで製造していたバーバー・ダイムで占められていたために、「1916-D」版のダイム264,000しか発行されておらず、収集家からの高い需要がある。こうしてこの「1916-D」ダイムは、比較良い状態であればかなり高額価値付けられるようになったまた、希少価値が高いだけに硬貨偽物も多い。 このシリーズ硬貨には製造エラー見られることも多くあり、束桿真ん中にある2つの帯にあるはずの分け目の線が、部分的または完全に欠落したものが最も著名である。中でもフィラデルフィア造幣局発行され1945年硬貨は、その殆どがこの真ん中の帯の水平な線が左から右へ完全に表れておらず、結果としてこうした硬貨流通していない通常の硬貨よりも価値あるものとなったまた、1922年1932年1933年製造年刻まれ10セント硬貨造られていないそのほかフィラデルフィア造幣局1941年製造され硬貨の上1942年刻印押した硬貨価値の高い種類である。デンバー造幣局同年製造され硬貨は、この年刻印があまり見てすぐにわかるものではない。 収集家から特別に関心寄せられるのは、硬貨の裏側にあり束桿束ねている紐の絵の状態である。打ち抜かれた状態の良いものには、この2本の紐の間に分かれ目の線がはっきりと見え、「フル・スプリット・バンズ(完全に分かれた紐)」として知られるこうした紐がはっきりと2本に分かれているのが見え硬貨は、それが見えないものよりも概して高い価値つけられている。

※この「ウィングド・リバティ・ヘッド(マーキュリー)(1916年 - 1945年)」の解説は、「10セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の解説の一部です。
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