イトトンボ
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イトトンボ(糸蜻蛉、豆娘、Damselfly)は、トンボ目(蜻蛉目)・イトトンボ亜目(均翅亜目<きんしあもく>、Zygoptera)に分類される昆虫の総称。
- ^ Dijkstra, Klaas-Douwe B.; Kalkman, Vincent J.; Dow, Rory A.; Stokvis, Frank R.; van Tol, Jan (2013). “Redefining the damselfly families: a comprehensive molecular phylogeny of Zygoptera (Odonata)”. Systematic Entomology 39 (1): 68–96. doi:10.1111/syen.12035 .
- ^ 日本のトンボ (2012)、16-17頁
- 1 イトトンボとは
- 2 イトトンボの概要
- 3 脚注
イトトンボ亜目
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イトトンボ、カワトンボ類のヤゴは、外見が一般的なヤゴとははっきり異なる。頭は左右に長い棒状で、体は前後に細長い棒状、あるいは管状になっている。短い体のものもあるが、幅広くはならない。足は細長く、それを使って歩くが、全身をくねらせて泳ぐものもある。一般にイトトンボ類は体が細長く、柔らかな感じで、褐色から緑に近い色をしている。カワトンボ類は細いがやや短い体で、がっしりとしており、茶褐色から黒っぽい色をしている。 特に目立つ特徴は、腹部末端に細長くて扁平な気管鰓があることである。この鰓は背中側に一つ、腹側左右に一つ、合計三つあって、内部には気管が入り込み、細かく枝分かれしている。この鰓は自切することができて、捕まえた時など、たやすく外れてしまうが、幼虫の生存には影響ないようである。 また、この類のミナミカワトンボ科のヤゴは渓流に生息し、体はやや扁平で、その姿は渓流性のカゲロウの幼虫にやや似る。また、腹部の下面に、節ごとに対になった細い腹鰓をもつ。これは、腹部の付属肢に由来するもので、トンボ目では他に例がない。節足動物は一般に体節ごとに一対の付属肢を持つのが基本である。昆虫においてもそうで、祖先は腹部の体節にも付属肢を持っていたものが、退化してなくなったものと考えられる。幼虫では腹部に付属肢を持つものもあるが、トンボではこの類以外では全く見られない。したがって、それがなんらかの形で残っていることは、原始的特徴と見なしてよい。
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