アクチン‐フィラメント【actin filament】
Fアクチン
アクチンフィラメント
英訳・(英)同義/類義語:actin filament, action filament
アクチン分子(Gアクチン)が直線上に会合して作る二本鎖の繊維状会合体(Fアクチン)。両端にキャッピングタンパクが結合し、アクチン分子の付加と脱離を阻害することで安定化されている。
酵素タンパク質モチーフなど: | アクチン アクチンケーブル アクチンストレスファイバー アクチンフィラメント アクチンフィラメント切断タンパク質 アクチンフィラメント架橋タンパク質 アクチンフィラメント端キャップタンパク質 |
マイクロフィラメント
(アクチン・フィラメント から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/10 13:30 UTC 版)

マイクロフィラメント、ミクロフィラメントとは、微小線維(びしょうせんい)、微細線維(びさいせんい)とも呼ばれ、細胞内にあって、細胞の形を維持したり、形を変化させたり、細胞内の物質移動を担っている細胞骨格を構成する線維のうちのひとつ。
その実体は、蛋白質であるアクチンが線維状に重合してできるポリマーで、線維状アクチン(Fアクチン)と呼ばれる高分子が主な構成成分である。このことから、アクチンフィラメントと呼ばれることもあるが、必ずしもアクチンのみからなる線維構造ではないので、この呼称の扱いには注意が必要となる。
マイクロフィラメントを構成するアクチンは、筋に含まれるαアクチンとは型が異なり、βアクチンである。外径は6 nm前後。二重らせん構造となっており、アクチン分子13.5個、35 nmでちょうど1回転ねじれている。
マイクロフィラメントは、電子顕微鏡により直接観察するほか、アクチンと結合する性質を持ったファロイジンという分子を利用することでも観察できる。ローダミンなどの蛍光色素を結合させたファロイジンをアクチンに作用させることでアクチン繊維を染色し、蛍光顕微鏡下で観察できる。
外部リンク
アクチンフィラメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 07:27 UTC 版)
詳細は「マイクロフィラメント」を参照 「アクチン」も参照 マイクロフィラメントの直径は5〜9nm。2つのアクチン鎖が縒り合わさって構成されている。マイクロフィラメントのほとんどは細胞膜の直下に集中しており、張力に抵抗する、細胞の形を保つ、細胞質突起を形成する(仮足や微絨毛など。ただしこれらの機構はそれぞれ異なる)、細胞間や細胞-基質間の接合に関わる、などの役割を果たしている。後者の機能に関しては、マイクロフィラメントはシグナル伝達に必須である。これらは細胞質分裂にも重要(特に分裂溝生成時に)な役割を果たし、またミオシンと協同して横紋筋を作る。アクチン/ミオシン共同体は、ほとんどの細胞で細胞質流動を作り出す。
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