ようこそ授賞式の夕べに
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 15:18 UTC 版)
「成風堂書店事件メモ」の記事における「ようこそ授賞式の夕べに」の解説
全国の書店員が近年刊行の書籍を対象に選考を行い、その優秀作品と著者を讃え、賞を授与する「書店大賞」が開催される当日。はちまん書店福岡店につとめる佐々木花乃(ささき はなの)は、対象作品の著者に「サイン会はいかが?」で登場した影平がノミネートされていることに胸躍らせる中林から、影平からサインを貰う注文を引き受けつつ、授賞式が始まる夕暮れ時を前倒しして東京に到着、成風堂を訪れるために成風堂書店へ向かった。ある事件を抱え、書店員の間でも名探偵と知られる多絵に解決をあたらせるためだ。 一方、成風堂書店では、杏子が本日開催の書店大賞の準備に追われていた。開催前までの日常業務、開催後の受賞作特集の思案。その中で杏子が書店大賞ノミネート作家の中で1人、気になる作家がいた。覆面作家の市松晃だ。市松は、今回の書店大賞で現れ、正体を明かすという。関係者以外、立入禁止の式場に、どのように怪しまれることなく式場に現れるというのか。どのような理由で覆面を被ったのか。杏子は市松に思いを馳せながら日常の業務に戻った。 成風堂書店を訪れた花乃は、杏子たち書店員が見守る中、多絵に事件の経緯を語り始めた――主催の事務局にFAXによる文書が届いた。文書は、佐野眞一の『誰が「本」を殺すのか』書籍名、犯人の存在を煽る文面、「飛梅書店」という書店名、記号が記されていた。その後もFAXは届き、文面の内容は過激さを帯びていった――という内容だ。推理を期待する花乃をよそに、聞いた情報量に、杏子はもとより、頼られた名探偵までもが解決を渋ってしまう。店長の小林は東京の広さを指し、他をあたるよう花乃を促し、まずはと内藤に知人の存在を尋ねた。 書店大賞の準備に忙しい井辻智紀(いつじ ともき)の下に「ひつじ」と井辻の名前を間違えた明林書房の営業マン真柴(ましば)から所用が入った。真柴と同じ明林書房につとめ、智紀も面識がある竹ノ内(たけのうち)の依頼だ。竹ノ内は、当の書店大賞の委員長。彼の依頼を引き受けることは、結局は当の書店大賞に繋がる、と智紀は、書店大賞で忙しい中を真柴の依頼に同行した。竹ノ内は花乃が告げた同じFAXの件を智紀に告げた。「飛梅書店」の情報を智紀が握っていると聞き、協力を要請したのだ。業務中に見かけただけだとの智紀の返事に、竹ノ内は残念がった。竹ノ内の私用ではなく、自身にも関わる事情と知らされた智紀と真柴は、寄り道をすることにした。池袋の書店をあたり「飛梅書店」の情報提供を呼び掛けていた。一段落し、携帯電話の着信を覗くと同僚からの電話だ。通話後、智紀は、電話での内容で話題に登り、第一回の書店大賞に行き着く岸田という女性の同僚に電話を始めた。聞いた岸田は、会って話したいという。会った中で岸田は、飛梅書店店主飛石(とびいし)は、今から8年前の第一回書店大賞開催前に亡くなったという。智紀と真柴は、岸田の下を後にした。
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作者大崎の<出版社営業・井辻智紀の業務日誌>シリーズから、明林書房の智紀他、佐伯書店、マドンナの笑顔を守る会関係者、ハセジマ書店の望月が登場する。聞き込み調査で乏しい成果を挙げられなかった書店に「谷沢堂」がある。
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