その男、異界王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 23:57 UTC 版)
「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」の記事における「その男、異界王」の解説
連行され、ついに異界王と出会ったダン。かつてマギサから魔力を奪ったこともあり、全知全能と称される異界王は車椅子に腰かけた老爺であった。異界人全ての開放と異界王がグラン・ロロから立ち去ることを求め、バトルに挑むダン。しかし異界王はダンと同じカードで構成されたデッキを使用し、更にダンによるライフへの攻撃を自らのエネルギーに変え、その姿を雄々しき男の姿へと変える。 異界王はダンに対して、自分によってグラン・ロロに文明がもたらされたのであり、更に疫病・貧困・戦争などの地球の悪影響を受けているマザーコアを自分が保護・管理しているおかげでグラン・ロロは崩壊を防がれなんとか平穏を保っていると言い放つ。そのことに対してダンは彼ら異界人にマザーコアの管理を任せてもいいのではないかというが、異界王はお前は何もわかっていないと返す。 そしてバトルでは、お互い同じデッキを使いながらも、ダンは精神的・肉体的にもじわじわと追い詰められていく。それでも必死に自分を奮い立たせて戦うダンだったが、『キースピリットの対決の勝利』にこだわった結果、『フィールド全体に目を向けていた』異界王に完敗を喫した。ダンの心の赤のシンボルは砕かれてしまったが、砕かれてなお輝くダンの赤のシンボルを見た異界王は、光主のシンボルを傷つけるほどコアの結束は強まりマザーコアは輝くという自身の仮説への確信を深める。 勇貴の判断の元、マギサ達の元に返還されたダン。砕かれたシンボルは華実の力により回復するが、彼の心はまだ異界王への敗北に恐怖し、バトスピから離れようとしていた。しかし、自分のために奮戦する仲間の姿を見てダンは戦う気持ちを取り戻す。そして勇貴も、異界王がマザーコアの力を手に入れるため華実を傷つけようとしていると知り、異界王の元を離反。ダン達光主に協力を求め、自分達の過去を明かす。勇貴と華実の前世は、結ばれるはずだった白の世界の王と緑の世界の姫君であり、婚姻の日に異界王に滅ぼされた過去を持っていた。転生を経て二人は兄妹として再会し、勇貴は華実の体を苦しめるマザーコアの光主という使命から彼女を解放するため、全ては妹のために異界王に従っていたのであった。結集した6人の光主と華実は、異界王のマザーコアの支配を止めるために行動を開始する。 光主達は異界グラン・ロロへ人間が侵入するためのゲートが永遠に開かれないようにするため、自分達の命(シンボル)と引き換えに異界王管理下・マザーコアを制御する6つのホライゾン・ラダーの破壊を行うことを決意する。対する異界王も人形クグッツ達をホライゾン・ラダーに配置し光主達を迎え撃つ。6つのバトルは熾烈な攻防の末、光主達の勝利で幕を閉じ、ホライゾン・ラダーの核グランド・コアも破壊され、残ったホライゾン・ラダーの装置も光主達のシンボルで制御されたかに思えた。 しかし命をかけたダン達の行動も全ては異界王の掌の上だった。本物のグランド・コアはクグッツ達に内蔵されており、バトルの光主によるライフへのアタックを通じてエネルギーが蓄積されていたのである。十分なエネルギーが蓄積された6つのグランド・コアの力を通じて、異界王はマザーコアを操り、ついに自身の目的である異界グラン・ロロと第七の異界「地球」の融合を果たす。そして異界王は、自分が疲弊した世界を治め、導くことを世界に宣言した。
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