その発展から21世紀へ
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「ハードコア・レスリング」の記事における「その発展から21世紀へ」の解説
FMWの隆盛期のさなかにあった1995年に旗揚げを行った大日本プロレスは、画鋲、蛍光灯、炎などの小道具をふんだんに用いてFMWを凌ぐほどの過激な試合を世に送り出し台頭していった。 1997年には米国のIWAミッドサウスが『キング・オブ・ザ・デスマッチ』と題した大会を始動し、その初回からさっそく有刺鉄線や画鋲を用いたデスマッチを展開した。 ちょうど同時期の1999年にあって、米国フィラデルフィアの地にコンバット・ゾーン・レスリングが設立された。 当初から大日本プロレスとの繋がりを持ち、その設立者たるジョン・ザンディグを首領としたCZW軍による大日本プロレスへの度重なる参戦もあって、大日本プロレスからの多大な影響を背景に成長を続けたCZWは、やがて北アメリカで最も有名なハードコア・レスリングの団体となった。 20世紀終盤の北アメリカにあっては、このCZWに並ぶほどの知名度を得たハードコア・レスリングの送り手としてECWがあった。初期のFMWから着想を得たことで生まれ、そのFMWから数多の選手を迎え入れもしたこの団体が本拠を置いたのもまたフィラデルフィアであった。こうしたことからか、このフィラデルフィアという地を『ハードコア・レスリングの聖地』と表現する向きもある。 2000年代の前半にあっては、CZWが『トーナメント・オブ・デス』という、その試合をデスマッチに特化させた趣旨の大会を始動。 2000年にはドイツのルールの地にウエストサイド・エクストリーム・レスリング(wXw)という団体が設立された。 ハードコア・レスリングに特化した独自の王座を管理しながら遂には『ゴアフェスト』と題したデスマッチ特化型の選手権大会を催すようにまでなったこの団体は、のちにCZWの選手陣を多く招聘し、延いてはCZWの王座を賭けた試合を組むなどしつつCZWとの関係をしだいに深めていった。 1997年から世紀を越えて続けられてきたIWAミッドサウスの『キング・オブ・ザ・デスマッチ』であったが、その2006年の大会にあっては、これに女子プロレスラー部門としての『クイーン・オブ・ザ・デスマッチ』が新設されるに至り、尾崎魔弓やミッキー・ナックルズ、坂井澄江などといった女子レスラーらが有刺鉄線や蛍光灯、ガラスなどを用いたデスマッチをそこに繰り広げた。 更にこの年にあっては同国を本拠の地とするIWAイーストコーストが、デスマッチに特化した選手権大会―『マスターズ・オブ・ペイン』を始動。総勢8名の選手らがさっそく多量の流血を伴う試合の数々をそこに展開した。 メキシコでも2001年にハードコアスタイルを取り入れたX-LAWが旗揚げされている。
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