ぜんじまるがきとは? わかりやすく解説

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禅寺丸柿

名称: 禅寺丸柿
ふりがな ぜんじまるがき
種別 動物植物地質鉱物関係
種別2:
都道府県 神奈川県
市区町村 川崎市
管理団体
登録年月日 2007.07.26(平成19.07.26)
登録基準 登-天2
追加登録年月日
解説文: 登録対象神奈川県川崎市麻生区王禅寺生育する禅寺丸柿の原木と,同地域に植栽されている古木6本である。カキノキ日本各地植栽される果樹である。本州西部),四国九州済州島中国の山野に自生するものはヤマガキ呼ばれている。古代から家の近く植栽されていた記録があるが,当時のものは渋柿干し柿等に利用されていたと考えられている。
 禅寺丸柿は日本最古甘柿といわれ,鎌倉時代順徳天皇建保2年1214年)に、王禅寺星宿蓮華院再建際し山中自生しているものを発見したといわれている。美味で豊産のため次第栽培者が増加し徳川時代にはこの地に相当数栽植されていた。明治42年には明治天皇献上され明治末から大正にかけて禅寺丸柿の出荷最盛期迎え大正10年柿生村では生産量が938トン達した戦後昭和25年頃でも東京神奈川の両県で450haの栽培面積があった。
 現在,駅名となっている柿生という地名の由来は,1889年市町村制施行された際,当時都築郡10合併してできた柿生村である。この10中には柿生という地名はないものの,この地域で禅寺丸柿を多数栽培していたため,この名称になったという。
 江戸時代から明治時代にかけては農家貴重な収入源として重要な役割果たし続けた戦後生産続けられてきたが,新たな品種台頭栽培地周辺の都市化などから徐々に生産減少した。現在でも激減しているとはいえ禅寺丸柿の古木各地残され流通販売には載らないものの食用供されている。現在では果実生産より受粉台木として利用されている。
 禅寺丸柿は江戸時代から明治時代にかけて多く生産されたものであるが,地域では地名になるほど重要なものであり現在も親しまれていることから,登録記念物として保護を図るものである
登録記念物のほかの用語一覧
動物植物地質鉱物関係:  田沢湖のクニマス  禅寺丸柿  菊池川堤防のハゼ並木
名勝地関係:  みとろ苑庭園  亀井氏庭園  伊東氏庭園  函館公園



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