きんぎょく

デジタル大辞泉

きん‐ぎょく【金玉】

読み方：きんぎょく

１ 金と玉。また、財宝。

２ 珍重すべきすぐれたもの。「—の声」

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きんぎょく

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 06:26 UTC 版)

この単語の漢字
金	玉
きん 第一学年	ぎょく 第一学年
音読み

この単語の漢字
金	玉
きん 第一学年	たま 第一学年
重箱読み

この単語の漢字
金	玉
かね 第一学年	たま > だま 第一学年
訓読み

名詞

金玉 (きんぎょく または きんたま または かねだま)

1. （きんぎょく）
   1. 黄金と宝玉^[1]。
      • 儒有不宝金玉、而忠信以為宝。（『礼記』）儒行第四十一

        儒には、金玉を宝とせず、忠信以て宝と為す有り。

        儒者は、金や玉を宝としない。真心と誠実さを宝とするのである。

      • 大きなる車、肥えたる馬、金玉の飾りも心あらむ人はうたて愚かなりとぞ見るべき。（吉田兼好『徒然草』第38段）

        大きな牛車やよく肥えた馬、宝飾品も、心ある人には実に馬鹿げたものに見えるに違いない。

      • やがて池の底から金玉燦然たる王冠を釣上げてニコニコしていると、その背後（うしろ）の夕暗^{（ゆうやみ）}にノッソリと立寄った者が在る。（夢野久作『書けない探偵小説』）
   2. 極めて貴重なもの、称美すべき物^[1]。
      • 毋金玉爾音、而有遐心。（『詩経』小雅）

        爾（そ）の音を金玉として遐心（かしん）あること毋（なか）れ。

        その言葉を大切に噛み締め、間違っても現実から逃避しようなどと考えてはならない。

      • 「よく申した。まことに金玉の論である。この機を逸してはなるまい」（吉川英治『三国志』赤壁の巻）
2. （きんたま）
   1. 金色の球体^[2]。
   2. （詳細はきんたま参照、「金玉」は当て字と考えられる）「睾丸」、「陰嚢」の俗称の漢字表記。
3. かねだまの漢字表記。

発音^(?)

語義1

• (東京) き​んぎょく [kíꜜǹgyòkù] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [kʲĩŋʲɡʲo̞kɯ̟ᵝ]

• (東京) きんぎょく [kìńgyókú] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [kʲĩŋʲɡʲo̞kɯ̟ᵝ]

語義2

• (東京) きんた​ま [kìńtáꜜmà] (中高型 – [3])
• IPA^(?): [kʲĩnta̠ma̠]

• (東京) きんたま [kìńtámá] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [kʲĩnta̠ma̠]

関連語

• 複合語: 金玉糖

翻訳

（語義1-1）

• 英語: gold and jade

（語義1-2）

• 英語: valuable thing, regardable thing

（語義2-1）

• 英語: golden ball, golden sphere