4スート系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 05:34 UTC 版)
棍棒、刀剣、金貨、聖杯の4スート各12枚計48枚+鬼札、白札等。 小松(こまつ) 1~12 計48枚 福井県・和歌山県で使われていたが、現在は福井県の2地区で別々の技法で遊ばれている。福井県越前市の矢船町カルタ保存会によって伝承、保存されている。京都の松井天狗堂の全面支援の元、平成8年、9年、11年の三度復刻された。「最後の読みカルタ」として、デザイン的にも歴史的にも周知されている。技法も読み系「カックリ」、めくり系「ジュウダン」、合わせ系「シリンマ」と多彩で公開されている。本来48枚構成であるが、鬼札・白札を入れて50枚構成のものもある。一は「龍」、十は「従卒」、十一は「馬」、十二は「王」の絵文字をデフォルメしたものが書かれている。 赤八(あかはち) 1~12 鬼札 白札 計50枚 近畿、中国、四国地方、宮崎。技法「タオシ」が有名である。 伊勢(いせ) 1~12 幽霊札 計49枚 「東海のシーラカンス」の異名を持ち、愛知・岐阜を中心に広範囲の地域で遊ばれた。丸八とも呼ばれていた。司法資料第121号に詳しく記載されている。めくり系「テンショ」、読み系「ショッショ」「イスリ」など技法も多彩である。 三ツ扇(みつおうぎ) 1~12 鬼札 計49枚 北陸地方と北海道。何故か「岩伍覚え書」(宮尾登美子、昭和52年)の函に中尾清花堂製のデザインが採用されている。 福徳(ふくとく) 1~12 鬼札 白札 計50枚 福井、石川、富山、長野、群馬、栃木。めくり技法「テンシュ」「八十八」「千十(セントウ)」が確認されている。 惣金福徳(そうきんふくとく) 1~12 鬼札 白札 計50枚 北陸地方。 桜川(さくらがわ) 1~12 白札 計49枚 石川、富山。四の第三札(金貨)に商標が描かれる。六の札にも書いてある場合があるが、特に加算役にはならない。 黒馬(くろうま) 1~12 馬札 白札 計50枚 新潟、静岡、岩手、青森、北海道。 黒札(くろふだ) 1~12 鬼札 計49枚 青森、岩手、北海道。技法「どんちく」をはじめ、めくり系技法「めくりっこ」も最近発見された。 金極(きんぎょく) 1~12 鬼札 計49枚 岡山、鳥取。2008年岡山県の旧家から出てくる。パオの5に金彩で千成瓢箪が描かれていることから「千成」の異名を持つ。 馬かるた(うまかるた) 1~12 鬼札 計48枚 秋田、山形。
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