かんきつ中間母本農5号【カンキツチュウカンボホンノウ5ゴウ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第7508号 |
登録年月日 | 1999年 11月 25日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | かんきつ中間母本農5号 よみ:カンキツチュウカンボホンノウ5ゴウ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 吉田俊雄、根角博久、吉岡照高、伊藤祐司、上野勇、山田彬雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「リー」に「無核紀州」を交配して育成されたものであり,果形が扁球,果重が軽く,果皮色が黄橙色で,育成地(静岡県清水市)において12月上旬に成熟する無核のかんきつである。樹姿は開張,樹の大きさはやや小,樹勢はやや弱である。枝梢の太さは細,節間長は中,とげの多少は無である。葉身の形は披針形,波状の程度は無,葉身の大きさは極小,葉身長は中,葉身幅は極狭,網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡,葉柄の長さは短,太さは細である。花序の形成は単生,花(花蕾)の重さは極軽,花弁の形は紡錘形,長さは短,幅は中,色は白,数は5枚,花糸の分離の程度は一部合一,花粉の多少は中である。果実の形は扁球,果形指数は中,果頂部の形は陥没,放射条溝の有無及び凹環の有無は無,果梗部の形は短いネック,放射条溝の多少は多である。果心の充実度は粗,大きさは中,果実の重さは軽,果皮の色は黄橙,油胞の大きさは小,密度は密,凸凹は凸,果面の粗滑はやや滑,果皮の厚さは薄,果皮歩合は中,剥皮の難易はやや易である。じょうのう膜の硬さは中,さじょうの形は短,大きさは小,色は濃橙である。果汁の多少は多,甘味はやや高,酸味は低,香気の多少はやや少,種子数は無,胚の数は単胚である。発芽期及び開花期は中,成熟期はかなり早で,育成地において12月上旬である。隔年結果性は低,浮き皮果の発生は少,裂果の発生は無,貯蔵性は短である。「リー」と比較して,剥皮が容易なこと,種子がないこと等で,「無核紀州」と比較して,果梗部の形が短いネックであること,果心の大きさが小さいこと,果皮歩合が小さいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和62年に果樹試験場興津支場(現果樹試験場カンキツ部(静岡県清水市))において,「リー」に「無核紀州」を交配,同年は種,63年高接ぎ,平成4年初結実,以後,特性の調査を継続し,平成7年無核性,早熟性の育種素材として最終選抜されたものである。なお,出願時の名称は「カンキツFS1号」であった。 |
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