かんきつ中間母本農8号【カンキツチュウカンボホンノウ8ゴウ】(果樹)
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登録番号 | 第14544号 |
登録年月日 | 2006年 12月 14日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | かんきつ中間母本農8号 よみ:カンキツチュウカンボホンノウ8ゴウ |
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品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 吉田俊雄、根角博久、野々村睦子、吉岡照高、瀧下文孝 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「清見」に「H・FD-1」を交配して育成されたものであり、果形が扁球、果実の重さが中、果皮色が黄橙の育成地(静岡県静岡市)では1月上旬に成熟するかんきつである。樹姿は開張、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さは中、節間長はかなり長、枝梢のとげの多少は多である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、大きさは小、葉身長は中、葉身幅は狭、網脈の鮮明度は明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さはやや短、太さはやや細である。花序の形成は総状、花(花蕾)の重さは極軽、花弁の形は紡錘形、長さは短、幅は中、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少は無である。果実の形は扁球、果形指数はやや大、果頂部の形は平坦、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は球面、放射条溝の多少は無である。果心の充実度は密、大きさは極小、果実の重さは中、果皮の色は黄橙、油胞の大きさはやや小、密度は中、凹凸は平、果面の粗滑は滑、果皮の厚さはやや薄、果皮歩合は極小、剥皮の難易は難である。じょうのう膜の硬さ、さじょうの形及び大きさは中、色は黄橙である。果汁の多少は中、甘味はやや高、酸味は極高、香気の多少は少、種子数は中、胚の数は単胚である。発芽期及び開花期は中、成熟期は早で育成地においては1月上旬である。隔年結果性は低、浮皮果の発生は無、裂果の発生及び貯蔵性は中である。「清見」及び「八朔」と比較して、酸味が高いこと、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成6年に農林水産省果樹試験場興津支場(現農業・食品産業技術総合研究機構、静岡県静岡市)において、「清見」に「H・FD-1」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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