いてこますとは? わかりやすく解説

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いてこます

「いてこます」とは、コテンパンやっつけるという意味の表現である。

「いてこます」とは・「いてこます」の意味

「いてこます」は暴力的な意味を持つ言葉である。標準語ではなく地方土着的用いられている表現だ。「いてこます」が何弁なのかと言うと、主に関西圏使用されているので関西弁と言える関西と言っても和歌山京都府ではあまり用いられていないこの方言が主に用いられているのは大阪府である。一般的に「いてこます」は思い切り痛めつけるという意味だと考えられている。関西弁で同じ意味の言葉にどつくやしばくがあるが、「いてこます」はそれらの中で最も強い表現に当たる。「いてこます」は男に使われる場合は、痛めつけるという意味になるが女に用いられる時には性的な意味になる。脅迫行為と受けとられてしまう可能性があるので、使用には注意必要だ

「いてこます」やいちびるのような表現は、漫画映画多く触れている人には馴染みがあるかもしれない一般的に用いられる表現とは言えない。広島弁同じような意味で使用されている表現に、ぶちまわすというものがある。ぶちまわす聞くと、ぶちが激しい意味をもつと感じかも知れないがぶちにはすごいという意味しかない。つまりこの言葉はすごい回数相手を殴るという意味で、一般的に用いられることが多い表現だ。ぶちまわす用いる時は、同性同士喧嘩をしようとしている状況になっている考えられる

「いてこます」の語源・由来

「いてこます」の意味1つであるが、その由来複数存在する行ってかますという説・だんじり引き回しという説・いてまうという説の3つが、由来主な候補である。行って一発ますから変化したというのが、行ってかますが由来となった説の言い分である。その流れ丁寧に言うと、行って一発ますから行ってかますとなり、最終的にいてこますになったというのだ。ちなみにかます自体も、関西方言で害を与えるという意味を持っているだんじり引き回しは、正確に岸和田だんじり祭り引き回しのことを指す。だんじり引き回しと言った場合、だしを担ぎながら高速回転することを意味している。走って行って突っ込んで回すという祭りの中の一連の動作を、つづめていくといてこますとなった考えられているのだ。

やっつけるを意味するいてまう」がしてやる意味する「こます」とくっついてできたというのが「いてまう」を由来とする説の概要である。2つ合わせるやっつけてやるという表現になるので、「いてこます」と同じように使うことができる。使い方同じな点も、いてまう語源とされる理由1つ挙げられる

「いてこます」の熟語・言い回し

「いてこます」を使用した熟語複数ある。ここでは「いてこます」が使われている熟語解説をしていく。

いてこましたろかとは


いてこましたろかは、「いてこます」が変化した形である。文脈によって違ってくるが、一般的には殴ってやろうか程の意味となる。同じような意味の表現には、どついたろかというものがある。

いてこますぞとは


いてこますぞが何弁なのかというと関西弁にあたる。関西方言であるが、主に大阪使われている表現だ。意味が強烈なので、日常的に使用しない相手言われ場合は、何でやねんなど相手言い分柔らかく否定する返し方をするといい。韓国語でいてこますぞと言いたい場合は、ッテリョが正解だ。

いてこますどとは


いてこますどの語尾鹿児島表現なので、関西弁としては正しくない可能性がある。ただ「いてこます」は罵倒言葉なので、そういった表現を耳にすることもあるかも知れない

「いてこます」の使い方・例文

「いてこます」は大阪用いられている強い方言なので、日常的に使われることはあまりない実際に用いられるとしたら、「いてこますぞ」「いてこましたろか、お前」「いちびってたらいてこますぞ」「ガタガタ抜かすな、いてこますぞ」「しょうもないと言うな、いてこましたろか」「いてこますは行ってかますが由来だ」「いてかますはだんじり由来としている」「いてこますぞ、このガキ」「いてこますを使用する人は少なくなった」「今からいてこましてやるからな」などの形をとる。

いてこます

大阪弁 訳語 解説
いてこます やっつけ
screw
行ってかます」が語源行って一発かますこと。「やってこます」ともいう。



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