『瞳』以降の非公認ソフトの状況
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「SM調教師瞳」の記事における「『瞳』以降の非公認ソフトの状況」の解説
西武企画はこの瞳シリーズ以外にも独自のオリジナルソフトをリリースする予定を広告で告知していたが実現には至らず、この瞳シリーズをリリースした以降に西武企画が何らかの理由で消滅している。瞳シリーズの元関係者が『ゲームラボ』の記事[いつ?]のインタビューで語った所によると、西武企画そのものは元々ゲームとは無縁の業者だという(インタビュー内では山師と称している)。また、任天堂からも別件で警告が来ていたとも語っている。同様に非公認ソフト開発をしていたハッカーインターナショナルも同時期、PCエンジンを最後に非公認ソフトから撤退している(詳しくは当該記事を参照)。 当時次世代であったPlayStationにも僅かに非公認ソフトの登場はあったものの、非公認ソフトという発売形態が定着するには至らなかった。また、同じ次世代機であるNINTENDO64には非公認ソフトは登場しておらず、セガサターンではX指定(厳密にはPCゲームの18禁とは性格が異なり、CERO Zに近い)を公式採用したためPCのアダルトゲームの移植作品が正規の流通で発売できたので、非公認ソフトで発売する理由がなかった。 PlayStation 2(PS2)の時代になるとDVD-PGが登場したために、PS2でも遊べる事を売りにする宣伝文句で多くのアダルトゲームがリリースされたものの、あくまでこれらはDVD-Video規格の映像ソフトであり、一般的なDVDプレーヤーでもプレイできるため、非公認ソフトにはあたらない。これにより現在ではアダルトゲームをあえて非公認でリリースする必要が無くなったといえる。また、携帯ゲーム機の分野においてはPSPのメディアであるUMDビデオにもUMD-PGによるアダルトゲームが存在している。さらにこの頃になるとパソコンも安価になりはじめ、わざわざ規制の厳しい家庭用ゲームハードでリリースする必要性もなくなり、非公認ソフトはほぼ見かけなくなった。 後にニンテンドーDSにおいて、携帯ゲーム機用ハードメーカー非公認アダルトソフト(名目上は同人ソフト)が登場するはずであったがマジコンを介するタイプであり、任天堂がマジコンの摘発を進めている最中の出来事であったことと、その非公認ソフト広告にマジコンを使うことが明記されていたことやマジコンの広告があったため、任天堂から業者に警告がされ発売中止となった。この点においてはマジコン等の不正機器への法規制が強化された、2012年現在ではマジコンを利用する非公認ソフトの登場は極めて困難になるとみられる。 なお、携帯ゲーム機では上記のPSPやDS以前にはSNKのネオジオポケットカラーで脱衣麻雀ゲームの『スーパーリアル麻雀』が18歳以上推奨で登場しているが、こちらはメーカー公式であり当時の唯一の年齢制限が用意されたハードでのソフトである。なお、同人レベルではPCのアダルトゲームを携帯ゲーム機にコンバートさせる形のソフトが一部のサークル等で開発されたが、こちらはマジコン用カートリッジにコンバートしたデータを書き込んでプレイする形となっており、元となるソフトが必要である。こちらはゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンスといった当時では個人でも携帯ゲーム機のソフトが作れる環境とノウハウが整いつつあった背景があった。
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