『知識の一般理論』と後期の著作
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「モーリッツ・シュリック」の記事における「『知識の一般理論』と後期の著作」の解説
シュリックは1918年から1925年の間自身の『知識の一般理論』(Allgemeine Erkenntnislehre) に則って研究していた。そして彼の哲学における後期の発展は彼の認識論を支持できなくしたが、「一般理論」は偽物の「アプリオリ」な知識に反対する合理的推論において彼の最大の成果である。この偽物の「アプリオリ」な知識に対する批判では、理由に対して自明な唯一の真理は定義上真理な言明、例えば形式論理学や数学の言明であると主張される。その他の全ての真理は経験的な証拠に基づいて評価される。ある言明が定義として提出されておらず、また、証拠によって検証したり反証したりできないなら、その言明は「形而上学的」である。ここで「形而上学的」というのは「無意味」、「ナンセンス」と同義である。この原理にウィーン学団は、ヴィトゲンシュタインと同様にお互いに明確に同意した。
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