『砂の荷物』とは? わかりやすく解説

『砂の荷物』(1962)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 14:32 UTC 版)

アンナ・ラングフュス」の記事における「『砂の荷物』(1962)」の解説

書名「砂の荷物」は、アンドレ・ブルトン詩集白髪拳銃』の冒頭の詩「薔薇色の死」の最後一節よるものである。 この辺鄙な浜辺に、おまえはただひと辿りつくろうすると、おまえの砂の荷物のうえに、星がひとつ降りてくるだろう。 本作品は『塩と硫黄』続編であり、主人公マリア戦後人生立て直すために故国ポーランドからフランス移住する。だが、「戦争病」に苦しみ生きる力闘う力を見出すことができないまま、愛する人々の亡霊取り憑かれ現実非現実のあわいに生き外界に対して無関心になっていく。南仏出会った子どもたち束の間安らぎ見出すが、嫌われていた少女自殺したことで、生死を選ぶことのできない自分臆病さ気づき、再び「希望絶望狭間無人地帯」をさまよい続ける。 同年ゴンクール賞受賞したこの作品は、マックス=ポル・フーシェ(フランス語版)、クロード・ロワ、ジョゼ・カバニス(フランス語版)、ルイ・ギユー(フランス語版)、クララ・マルロー(フランス語版)をはじめとして多く作家・評論家から書評寄せられた。

※この「『砂の荷物』(1962)」の解説は、「アンナ・ラングフュス」の解説の一部です。
「『砂の荷物』(1962)」を含む「アンナ・ラングフュス」の記事については、「アンナ・ラングフュス」の概要を参照ください。

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